オーディオ彷徨録~JBL4331AからALTEC620A~

今までのオーディオの改良や音楽の遍歴に、今後の改善も紹介。いい音に繋がる方法を色々模索したことや、好きな音楽を紹介する。

ワイヤレスイヤホン Atyuiil A1の評価

2024-04-29 23:43:48 | イヤホン評価
 ワイヤレスイヤホンは、今までは、主なものとしてBOSEとSHUREのものを評価した。BOSEのは、低域が充実しており通勤に使っていたが、電源ボタンのカバーのゴムが取れてしまって使用できなくなった。 SHUREの AONIC FREEは、低域が物足りないのと、バッテリーの持ちが悪いのでこれも今一。と言うことで、通勤用なので安いもので良いからAmazonで買ってみました。イヤホンの売れ筋ランキングで、今日は5位。(この他に『1MORE aptX対応防水Bluetoothイヤホン iBFree』 Bluetooth 4.1 やJBL T110BT Bluetooth Joy House製 T8 も評価しましたが今は不使用)

1)BOSE SOUND SPORTの問題点
 電源ボタンのカバーのゴムが取れてしまって使用できなくなった。ゴムが取れた後は、爪で下にある白い四角いスイッチを押して使っていました。阪急電車で職場に通勤している時に、このスイッチもどこかに飛んで無くなってしまい遂に使用不能に。以下の楕円形の穴がゴムがとれた跡

白いスイッチも2mm■の小さなもので無くなり易い。ネットで見たら同様のトラブルに見舞われた人が何人か居られるのでこれは私だけではないと思う。BOSEに聞いてみたが、修理はしない、交換対応しかしないとのこと。交換する場合は、後継のノイズキャンセリング付のものになり、39,600円だが割引を利かせて23595円とのこと。BOSEは結構渋い対応で修理も商売に繋げる。音が良かっただけにこの塩対応は残念。この構造は構造欠陥とは言わないが、設計がすこぶる良くないと言える。

2)Atyuiil A1
 これをAmazonで購入。

何と1999円と今までのものと比べると1桁安い。しかもAmazon Primeに入っているのでその日は40%OFF(入ってないと30%)で1200円弱で購入。しかし翌日は5%OFF、今日は10%OFFと、その日だけ40%だったんですね。Amazonはこういうのがあるので良く見ておかないと損をします。こんなに安いので大丈夫かなとも思ったが通勤にしか使わないのでOK。Amazonの評価も☆4.8(493個)と良い。2024年モデルで、過去1か月で1万点以上購入されましたということは結構売れてる。嘘か誠か2023年は、欧米出荷台数50万台でベスト1とか。ドライバー径が14.5mmと大きいので低音が良く出るとのこと。ケースと併用でバッテリーも36時間持つ。今買って5日でバッテリーは100⇒69と毎日2~3時間使っていてもまだ充電不要で、充電無しで2週間位は使えそう。まだ使っていないが、マイクも付いているので通話にも使える。Bluetooth5.3で最新。

3)Atyuiil A1のF特
 測定は以下の様に行いました。

 左手にマイクとイヤホンをくっ付けて持っています。
 F特は、以下。

 左がA1。ドライバーが大口径というのを実感!低域が驚異的に出る。ここまで低域端が落ちないイヤホンは見たこと無い。中音が若干谷間で下がっているがそんなに大きな問題ではない。高域はだら下がりになっているが、他のメーカーのもの(中央がBOSEで右がSHURE)でも同様なのでこれが劣ってると言うことは無い。聴感でもベースが豊かに聴こえる。

4)Atyuiil A1の1波トーンバースト応答
  これは、以下。

上段がA1で、中段がBOSEで下段がSHURE。500Hzの波形は他の2メーカーは歪んでいるがA1は歪が小さい。他のメーカーのものは、高音になると付帯波が多くなるが、A1は付帯波が極度に少ない。ここまで良いイヤホンは少ない。中低域の500Hzの波形も他のメーカーより綺麗で、高域の付帯波も少ないと言うことは波形歪が小さく、原音再生的な音質面で優れているということです。
参考で私が最も音の良いと思うヘッドホンのJVCの HP-S560 とそれに次ぐYAMAHAの HPE-170とPanasonic RP-HZ47のF特とトーンバースト波形を下に載せるがA1のトーンバースト波形は中音以上の付帯波が少ない点でこれらを凌駕する。


5)聴感
 低域が充実しているので音のベースがしっかりしている。一見パステルカラー的な癖のない綺麗な音に聴こえるがこれは原音再生能力に秀でているからかもしれませんね。これは当たりで、欠点が今の所見当たらないので暫く手放せません。また意外と重要なのが装着性ですが、きっちりフィットして簡単には落っこちたりはしなさそうなのも良いです。ワイヤレスイヤホンはよく片方無くなってしまいますから。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Bose ワイヤレスヘッドホン SoundSportの評価

2023-07-07 18:06:03 | イヤホン評価
 前回、ワイヤレスヘッドホンとしては、Shure製AONIC FREEを評価(2022.12.12アップ)した。しかし、それは、若干低域が物足りなかった。そこで低域がしっかりしているBose製を導入して評価しました。AONIC FREEは、左右2個に分かれているので何回か片方落っこちて無くしかけました。幸い戻ってきたのですが、SoundSportは、左右がケーブルで繋がっているので少しうっとうしいのですが、落っことす事が無いという点では優れています。やっとお気に入りのワイヤレスイヤホンが見つかりました。
 7/8 青字追記・改定

 ■1)Bose ワイヤレスヘッドホン SoundSportの外観
 こんな感じです。今はAmazonで2万円前後で入手できます。

 フィット感はきっちり入るし、外れそうにはならないので良いです。
 欠点はバッテリーが6時間しか持たないので充電が頻繁。通勤等に使って2日で充電してます。ケースでも少し充電できるがケースが大きいので持ち運びには向かない。
 Shure製AONIC FREEも7時間と変わらないのですが、ケースに収納している間に充電できるので21時間は外部充電なしで使えるのがメリット。ケースは他機種より大きいがBoseのよりは小さいのでジーンズのポケットに入るがBoseのケースは無理。こちらは通勤等で1週間近くは外部充電無しで持つ。

 ■2)測定風景
 これもこんな感じ。

 マイクをヘッドホンに直接くっ付けています。ですので、実際の耳と比較すると内耳(+外耳の一部)の分のキャビティを省略した形になります。これを筒かなんかで補う方が実際に近いF特になるのですが、キャビティの体積・形状によって結果が変わるので他の人が検証しても同じ結果を得る(再現性が得られる)ことが出来るという意味で、今迄は直接マイクを付けて測定しています。人によってもその体積は違いますしね。

 ■3)測定結果  F特
 データは、

 上段が今回測定したBOSE製のF特で左側のグラフがL側、右側のグラフがR側のユニットです。低域は今まで測定したワイヤレスカナル型イヤホンのイヤホンの中では一番音圧が出ています。しかし、本式のヘッドホンは流石に低域はもっとフラットです。
 下段は、左側のグラフがワイヤレスイヤホンのT-8で、右側がShure製です。両方とも低域はストンと落ちています。

 4)測定結果 1波トーンバースト波形
 これは以下。

 上段が、今回のBOSE製で下段は、Shure製です。
 一番左が500Hzですがこれはベースの形はほぼ同じですが、Boseの方が付帯波が前後についています。
 左から2番目は、1KHzですがBoseの方がやはり付帯波が2つ付加されていますが、Shureの方は付帯波は1つに収まっています。
 左から3番目は、5KHzですがBoseの方が付帯波が2つ付加されていますが、Shureの方は付帯波は同じく2つですが、振幅は小さい。
 一番右は、10KHzですがBoseの方が付帯波が4~5つ付加されていますが、Shureの方は付帯波は3~4つで、振幅も小さい。
 F特ではBoseの方が低域が充実しており豊かなベース音が聞こえる。しかし過渡的な質という意味ではShureの方が1波トーンバースト波形の付帯波が少なく振幅も小さいので優れている。総合的には豊かな低音が得られるBose製が私は気に入っています。
 

 ■5)(参考)本式のヘッドホンの低域のフラットなF特
 これは以前評価したものですが以下の機種はカナル型よりはるかにフラットです。


 やはり、カナル型イヤホンと異なり、ダイヤフラムの大きい本式のヘッドホンは、低域までフラットに近い。
 以下は、1波トーンバースト波形も追加しています。


 この中では、JVCのHPーS560が低域のフラット性とトーンバースト波形の付帯波の少なさが群を抜いています。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Shure 製 ワイヤレスイヤホン AONIC FREE の評価

2022-12-12 10:47:45 | イヤホン評価
 Shure 製 ワイヤレスイヤホン AONIC FREE(購入時25,960円)を外出時はメインで使っている。以前評価したJoy House製 T8 が中華製で4000円台で価格が1桁近く違うので AONIC FREEには音質の向上を期待した。僕等の若い頃の Shure のイメージは、カートリッジのV-15TypeⅢですね。これとデンオンのDL103と迷いに迷ってDL103にしたのでした。今から思うとTypeⅢにしといた方が良かったかなあ。

 12/14 23:45青字追記 3大流星群の一つで毎年師走の夜空に見られる「ふたご座流星群」が14日夜ピークを迎えるので見ていました。今年は10分で3~4本見えました。例年より多い感じがします。家はベランダが南向きなので天頂から南側のオリオン座を中心に見ていましたが、長いのは、オリオン座の対角線位の長さの直線の軌跡で、時折マイナス等級の明るい流星も見えました。難点はこの季節なので寒いのと、天頂を見るので首が痛くなることです。来年はベランダに座椅子(ヒーター付もあるので)を置いて見ようかな?

 12/19赤字追記 サッカーWカップの決勝が凄かった。75分まではアルゼンチンの時間だった。アシストの上手いユヴェントスFCのベテランのディ・マリアを決勝で起用したのが当たって2-0と勝ち越した。その直後フランスのエムバぺが連続して2点を取って同点。ここで流れはフランスに行ったと思われたが、延長後半でメッシがねじ込んで3ー2と勝ち越した。メッシの魂が籠ったシュート。流れがアルゼンチンに戻ったと思われた直後にエムバぺが入れて3-3の同点。延長もそこまででPK戦となった。PKではアルゼンチンのE・マルティネスが1本バイエルンのコマンを止めて更にもう1本はレアルのチュアメニが外してアルゼンチンが4-2で勝った。この試合で感じたのは審判の判定がフェアーにファールを取っていたことだった。日本戦ではコスタリカ戦とかで日本選手に不利なファールの取られ方をしたことがあったように思う。これは日本人としてバイアスがかかった見方を僕がしているせいなのかも?メッシは今回で2度目のMVPも取ったし、バロンドールも6回か7回取っているそのサッカー界への貢献のご褒美なのかもね。これで本当の意味でマラドーナに並んだ、いや越したかもしれませんね。エムバぺも決勝のハットトリックと今回のW杯の得点王(8点)を取ったしメッシは惜しくも合計7点だったが決勝のMVP、どちらも凄かった。歴史に残る決勝。目が覚めた。やはりスーパースターがいる国じゃないと優勝は難しいのかな?

 ■1)外観と測定風景
 本体に収納した場合と、出した場合

 出した場合の両方は、こんな感じで

 以下は測定時の写真でマイク直付けです。写真はイヤーパッドを外した場合です。測定はまずは、イヤーパッド付で測定していますが写真は省略。


 ■2)F特データ イコライザは(OFF)
 先ずは、イコライザは何も触らない場合(OFF)です。

 データは、

 上段はイヤーパッドを付けたままの状態で、下段はイヤーパッドを外した上記写真の状態です。
 音はクリアーでスッキリした音ですが、意外に低域が出ていません。下段はイヤーパッドを外した場合ですが、音圧が全体的に低下して、5KHzがピーク的に尖ってしまいます。

 ■3)F特データ イコライザは(低域ブースト)
 少し低域がもの足りないので、ブーストをかけてみました。

 データは、

 イコライザが(OFF)では、低域の立上りが600Hz付近だったのが、イコライザを(低域ブースト)にしたら、低域の立上りが400Hz付近まで下がりはしたもののまだ不足です。
 また、下段のイヤーパッドを外した場合ですが、音圧が全体的に低下して、5KHzのピーク的な尖りが更に強調されてしまいます。イヤーパッドは効果はあります。
 前回のJoy House製 T8のF特を載せますが、

 低域端については、T8の方が低いですね。聴感とはちょっと違います。

 ■4)1波トーンバースト波形
 これは以下。イコライザは(低域ブースト)

 0.5KHzはかなり歪んでますが、付帯波は殆ど無いです。1KHz以上ではそこそこの波形を保っています。付帯波は、1KHzでは1波、5KHzでは1.5~2波、10KHzでは2.5波出ています。

  上記のようにF特的にはAONIC FREEは、T8に比べてそんなに優位性はありませんが、実際の音はクリアーでボーカルが伸びやかに響き、スネアやパーカッションも軽やかで外で気軽に聴くにはピッタリで、またT8のようにプレイがブツ切れになってしまうことも無いので使用感は非常に良いです。更に装着性もT8が結構良かったのですが、AONIC FREEも窮屈でもなく外れそうなこともなくフィットして非常に良いです。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ワイヤレスイヤホン Joy House製 T8 のF特

2022-08-18 10:18:24 | イヤホン評価
 ワイヤレスイヤホン Joy House製 T8 のF特を撮ってみました。中華製で4000円台のワイヤレスイヤホンなので音質はそれなり(重低音が無い)ですが、ケーブルが無いというメリットがあります。ケーブルがうっとうしいという時にのみ使っています。時々、片方しか鳴らなかったり、突然電話がT8起因で自動で掛かったり(自分が最後に掛けた所に掛かる)というハプニングが起こります。ポケットにI-Phoneを入れているのにプレイが止まることも時々あります。詳しいレビューを知りたい方は、以下2つのURL参照
 9/12 青字追記 ワイヤレス以外にメリットがありました。外れ難い。これがワイヤレスで重要です。大抵、無くなってしまいます。

https://yoneyonekun.com/lifehack/use_t8

https://www.ear-phone-review.com/entry/2019/07/30/%E3%80%90%E5%AE%8C%E5%85%A8%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%9B%E3%83%B3_Joyhouse_T8_%E3%83%AC%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%80%91%E4%B8%AD%E9%AB%98%E5%9F%9F

 1)測定風景
 イヤホン自体と測定風景です。

 マイクとT8を親指と人差し指で挟んで密着させて測定しています。
 測定条件は、レッツノートCF-SX4で WG:0db サイン波スイープ20Hz-20KHz(リニアーモード)  WS:L側で受音 です。

 ■2)T8のF特
 以下です。

 左側が、左のユニットで右側は右のユニットです。何故か200Hz以下は出てないようです。中高域は音質はそんなに悪くはありません。

 ■3)I -Phoneで使われるワイヤード イヤホン
 比較のために通常I -Phoneで使われるあの白いイヤホンのF特も取ってみました。通常のI -Phoneで使われるイヤホンはLightningコネクタ(ジャックではなく平べったいタイプ)でPCのマイク入力に刺せないので、イヤホンジャックタイプのプラグの同型イヤホンを使っています。

 これも測定は、T8と同じように親指と人差し指で挟んで密着させて測定しています。

 ■3)I -Phoneで使われるワイヤード イヤホンの F特
 これは以下。WGが0dbでPC Vr=100%で音出ししたので、マイクにイヤホンをくっつけているにも拘らずイヤホンからの音が直に大きく聞こえます。(T8の場合は直には聴こえないレベル)

 こちらは、100Hz以下もだら下がりながら出ています。音質も合格です。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブルートゥース・イヤホンの評価

2019-08-07 08:40:57 | イヤホン評価
 今回はブルートゥース・イヤホンの評価ですが、そもそもそんなに持っていないので大した評価はできませんが、やってみました。
 待望の”オスマン帝国外伝3”が明日からBS日テレで放映です。あ~、楽しみだなあ~。スレイマンやヒュッレム、イブラヒム、ムスタファ、マヒデブランに又会えます。故郷に引っ込んだマルコチョールにも復活して欲しいんですが。と思ったのですが、よく見たらチャンネル銀河でした。BS日テレでもやって欲しいですね。

 ■1)評価したもの
 ステレオでは、①『1MORE aptX対応防水Bluetoothイヤホン iBFree』 Bluetooth 4.1 と②JBL T110BT Bluetoothがありますが、②はスマホには繋がるもののPCに繋がらないので未評価。

 モノラルは2個プラントロニクスのM70,M90を持っていますが、両方スマホには繋がるもののPCには繋がらないので未評価です。

 右がM90、左がM70です。パイプホン型と同じでボディが大きいのでそれがキャビネットとなり低域が豊かになることが予想できるので測ってみたい気がします。

 ■2)評価結果
 以下です。

 FFTは、5KHzにピークを持つカナル型の典型的なFFTです。左は1KHzで変曲点がありそこからぐっと上がっていますので、右の方が形が良いです。トーンバースト波形は1KHzまでは歪んでいますが、5KHz以上は付帯波が2波長位ありますがまずまずの形です。波形は大半のイヤホンがースタートするという意味からは逆相です。

 ■3)カナル型イヤホン比較表
 これもカナル型ですので以前アップしたカナル型イヤホン比較表の比較表に追加してみました。

 13種ある内の⑥と⑦位ですので丁度真ん中に位置します。音質は平均的なカナル型イヤホンと言う感じです。JBLやプラントロニクスのもPCに何とかして繋げて測ってみたいのですが今は繋がりません。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする