男の中の男。こう呼ぶに相応しい男、Paul Westerberg。
“Mr. ロックンロール・ダンディ” ・・・私は勝手に彼をこう呼んでいる。
The Replacements解散後、Seattleを舞台にグランジ・ミュージシャンを中心に描いた、キャメロン・クロウ監督の映画 『Singles』 の音楽を担当し、サントラにも2曲提供した。
そして、93年に発表された初のソロ・アルバムがこれ、『14 Songs』。
シンプルすぎるくらいシンプルで、何のてらいもないストレートなガレージ・ロック。
ほとんどの曲がギター・ベース・ドラムのみで、Saxやピアノを加えた曲が2~3曲あるだけ。
ハッキリ言って、ヒット・チャートを賑わすような曲はないし、これほどまでシンプルかつストレートなのは、時として何か物足りない感じがしたりする。
しかしこのアルバムには、エッジの効いた突き抜けるロックンロール、どことなく懐かしい気分にさせてくれる古き良き4ビート・ロックンロール、セピア色の記憶が甦るような淡いバラードなど、とても味のある曲が詰まっている。
夜な夜な酔っ払い、手当たり次第にそこら中のモノを壊し、その破天荒な行動で全米のクラブから閉め出しを喰らっていたThe Mats(The Replacements)の若かりし頃。
そんな時代を思わせるようなパンキッシュな曲もあって、ロックンロールに理屈は要らないってことが伝わってくる。
ちょっぴりダミ声の渇いた彼の声は、独特の雰囲気をかもし出し、そのフックの利いたロックはいつ聴いてもホッとさせてくれる。
また、抜群のロックンロール・テイストを放っている、ポップでご機嫌なナンバーのM-1 「Knockin' On Mine」、M-3 「World Class Fad」、M-11 「Things」、M-13 「Mannequin Shop」なんかを聴くと、テンションが上がる。
NirvanaのKurt Cobainらにも多大な影響を与え、Bob Mouldと並んでMinneapolisのロック・シーンには欠かせない、師匠的存在のミュージシャンズ・ミュージシャンである。
★今月のプロフィールの画像は、4月が誕生月のSoul AsylumのDave Pirner。
これは彼の最新の写真。息子ももうすぐ3歳、そして彼は42歳になる。
http://www.bounce.com/news/daily.php/7541/headlineclick
ここに書いているようにまさかの本格的始動があれば面白いですねー。
リンク、ありがとうございました。
新曲のレコーディングは、とても嬉しいニュースです。
でも、再結成して本格的活動となると、私は複雑な心境です。
今、ベースのTommyはSoul Asylumのメンバーなので・・・。うーむ・・・。