いよいよ旅ブログも最終章。
最初にお断りしておきます。
・・・・・・・えらい長いです( ̄ー ̄)
この日の朝ご飯は、「ソウル・はじめてのおつかい」。
友だちはホテル前のセブンイレブンでパンを調達して来ましたが、私はキムパッ(韓国風海苔巻)を買いに行く事に。
ソウル中心街と違って、ものすごーくはずれにあるここ江辺(カンビョン)は大体が日本人観光客慣れしていない。
私の片言の韓国語、果たして通じるんだろうか・・・・・(==;
向かったのはホテルのすぐ近くのキムパッ屋さん。
寝間着代わりのヨレヨレTシャツにボサボサ頭ですっぴんのままおつかい。
ベッドの上で見送る友だちからは、「その恰好なら現地の人に見えるから案外馴染むかもネ・・・・・」と言われ、不安が勇気に変わるどころか、むしろ倍増。
どこからどう見ても地元民なのに変なアクセントの韓国語だったら尚更怪しまれた上、無下に却下される可能性100倍 ( ̄∇ ̄ |||
お財布持って出発です。
恐る恐るお店の中を覗くと、案の定、地元の人でほぼ満員。
「こっち、まだー!?」
「ちょっとー!お水、ちょうだい!!」
って、大騒ぎ。(多分、そう言ってる)
キムパッ作ってるアジュンマ、汗がボトボトしたたり落ちてる。
「ア、アンニョンハセヨ・・・」
入口の引き戸を開けて声を掛けてみるも、だーれも気付いてくれない。
いや、チラリと数人がこっち見た。
カウンターの中の店員も見た。
でも、それだけ。
まさかのリアクション無しっ!(><)
さて、困った。
席に座らないとオーダー出来ないのかな。
いやいや、キムパッって、出勤途中に買い求めて立ち食いしてるサラリーマンが多いってガイドブックに書いてあったはず。
するってーとテイクアウト絶対OKだ。
もう一度。
さっきより心持ち大きな声で「アンニョンハセヨー」って挨拶。
アジュンマがひとり、入口まで来てくれました。
ちょっと面倒臭そうに(T∇T)
入口外側に貼ってあったキムパッのメニューを指差しながら、「イゴッ(これ)、ハナ(ひとつ)。」と、渾身の韓国語。
アジュンマ、多分、「持って帰るの?」とか、「キムチはどうする?」とか、「タレは要るの?」とか、「割り箸は?」とか、そんな事を確認してる。
すっごい早口で聞き取れないし、韓国語って中国語に似ていて、まるで喧嘩腰に喋っているように聞こえる。
全く分からないので、とにかくメニューを何度も指差す。
「イゴッ!ハナ!!」 → メニューをゴンゴン指差す → 「イゴッ!イゴッ、イゴーッ!ハナッッ!!」 → メニュー、ゴンゴン。
・・・・・・右手人差し指、突き指で骨折するかと思った(T∇T)
3回繰り返したら、ようやく1人前お持ち帰りと察してくれた模様。
朝っぱらから変な汗出た(; ̄ー ̄A
そんなワタシの勇気の結晶。
これが「ソウル・はじめてのおつかい」の成果。
GH2 MF絞り優先AE、SS1/60秒、F1.7、EV0.3、ISO160
チジュキムパッ(チーズキムパッ)、3,000ウォン(¥260)。
長さは20cmくらい。直径は日本の太巻きよりほんの少し小さいかな?
ご飯は酢飯ではありません。
たくあん、ホウレン草、厚めに切ったハム、ニンジン、ゴボウの甘辛煮、玉子焼きにエゴマの葉、それにスライスチーズと、とにかく具だくさん。
ほんのりごま油が食欲をそそります。
キムパッ、すごく美味しかった!!!
本当は「麻薬キムパッ」を食べてみたくて、市場に行くたび屋台をチェックしていたのだけれど、ビビビ!とくるものが無かったので断念。
「麻薬キムパッ」といっても、いわゆる、尿検査の末、お上に逮捕されて連行・・・という、例のアレではありません( ̄ー ̄)
大きさは親指1本分くらい。(例えが親指って、オイ。。。)
具は細切りのニンジンとゴボウくらい。
私が食べたキムパッの、超お手軽版といった感じで、地元の方はスナック感覚で楊枝に刺してパクつきます。
シンプルなんだけど、その朝に絞ったばかりのごま油で作るので美味しさは格別。
次から次へと手が伸び、止まらないほど「中毒性」がある様子から麻薬キムパッと呼ばれているそうです。
朝ご飯も終わり、身支度を整えて、今日はもう一度広蔵市場(クァンジャンシジャン)へ行く事に決めていた。
どーーーーーーしても買いたいものがあるのだ。
ホテルから広蔵市場までタクシーで移動。
昨日、散々彷徨ったのに今日もやっぱり迷子になる。
碁盤の目になった市場は、一本道を間違えると今自分が何処に居て、何がどの通りにあるのか全く分からない。
分からなければ聞くしかない。
とにかく道端のアジュンマ(おばちゃん)やアジョッシ(おじちゃん)をつかまえては地図を広げながら「今、私はこの中の何処に居る??」とジェスチャー。
どうやら私が求めるお目当てのモノはここには無いらしい。
広蔵市場を後にし、平和市場(ピョンファシジャン)まで歩くことにする。
清渓川(チョンゲチョン)を渡った向かい岸にある2階建ての超巨大長屋のような横長のビルが平和市場。
ビルの端から端までは600Mで、地下鉄の隣り駅まで丸々一区間分の長さ!
ウナギの寝床のような細長い市場の中には1,700もの衣料品店が入っているため、私たちは万国旗のように通路をはためくトランクスとブラジャーの下を何度も何度もくぐりながらお目当てのモノを探す。
が、しかし。
ここにも私が探すモノは無かった・・・・
致し方ない。
更にモノを求めて移動するだけだ。
ソウルには大小異なる市場がごまんとあるのだ(涙
平和市場の出口をなんとか見つけ、鐘路(チョンロ)シンジン市場、東大門(トンデムン)市場を通って、東大門総合市場沿いを歩く。
この日は曇り空だったけれど朝から蒸し暑くて、ここまで僅か2km程度なのに汗だく。足が棒。
東大門前のカフェで小休憩。
GH2 MF絞り優先AE、SS1/1000秒、F2.5、EV0.3、ISO160
ちょっと腰を下ろしたらそのままお尻に根が生えて1時間^^;
気を取り直して移動開始。
新平和市場を軽くチェックし、流石にここならばお目当ての例のモノはあろうと入ったのが東大門斜め前のミリオレ。
大型ファッションビルで、綺麗なバッグやサンダルや洋服がいっぱい。
エスカレーターを降りるたび、ショップの怪しげなオッパ(お兄さん)が「ナニ欲しいのー?バッグ、アルよー。ブランド、アルよー。」と声を掛けて来ます。
あまりにしつこいので、「無いよ。私が欲しいのバッグじゃないもん。」と日本語で言うと、「カンペキなニセモノ、アルよー。こっち、アルよー。」って、腕こそ掴まないけれど店の奥へ奥へと連れ込もうとするので注意が必要。
それも振り切り、6階へ。
ここでやっと踏ん切りが付きました(==)
私が欲しかったのは靴下。
散々見て来た市場の屋台にも何軒か靴下屋さんがありました。
でも、その靴下の中には私が欲しい柄が無かった。
だから、ここミリオレまで来た。
ここならあるだろう、と。
結果は。
むむー。私が欲しい柄と微妙に違う^^;;;
正解率7割程度(悲
しかも、市場の屋台の方が断然安い。
ショップのアガッシ(お姉さん)に「もっと他にも見せてー」と言うと、レジから謎の鍵を取り出し、ゴソゴソやってじゃんじゃん広げてくれました。
腹決めた。
買う。
買うからちょっとまけてー( ̄人 ̄)
ダメ元で一応値切り交渉。
アガッシ、渋々ながら承諾。( ̄ー ̄)
「じゃぁ、これと、これと、あとそっちのも。あとねー、それと色違いのも頂戴!」
5足選び、「コッチ、可愛いネー。カラフル、NO~。黒、可愛いネー。」って、やたら黒ベースを押し付けてくるアガッシを振り切ってお会計。
続いて、エスカレーターで上って来る時に目をつけていた4階へ。
ここにはチマチョゴリの生地で作られた可愛い巾着があったのだ。
大きさも大・中・小と様々。
色だって淡いパステルカラーからヴィヴィッドカラーまで豊富。
悩んで悩んで、何枚も広げて迷って、深紅に濃いピンク、朱色、黄色と、韓国らしくて可愛い色に決定。
多分、15分は迷っていたと思う・・・
それがこれ。
GH2 MF絞り優先AE、SS1/60秒、F2.5、EV0.0、ISO1000
可愛い~(*´д`*)
(靴下は姉妹と姪っ子、ジャンケンによる争奪戦にて各自好きな柄を選んでました)
ふぅ~
買った。買った。いっぱい買った。
お土産でもう思い残すことはないね。
あとはホテルへ戻って現地ガイドさんと合流し、ワゴンにピックアップしてもらって仁川空港へ向かうだけ。
空港に向かう途中、強制的に旅行会社と提携されたお土産屋さんへ連れて行かれるも、もうここには用は無い。
私は全てのお土産を買ったのだ。
「キムチ、おいしいヨー。」
「この韓国海苔はおすすめデスー。」
市場で見た売値の3倍近い値札を見て絶句。
全ての呼び込みに目を閉じ、(ワタシはここに居ない。もう何も買うまい・・・)と耳無芳一に成りすまし、ひたすら嵐が通り過ぎるのを待つ。
空港に到着し、チェックインカウンターで搭乗の手続き。
ガイドさんが我々全員のパスポートを持ってカウンターへ向うも、何だか不穏な雰囲気・・・・・・・。
ここでまさかの復路チケット予約が成立していないらしい緊急事態発生!(><)
ガイドさん、私たちの手前、平静を装いつつも慌てる慌てる。
「Weさん、生年月日は何デスか?」
「おかしいですネー。いらっしゃる時は問題なく乗れたんデスよね?」
私たちと大韓航空カウンターの間を行ったり来たり。
見ているこっちもハラハラして来る。
でも、私たちは何も出来ない ( ̄∇ ̄|||
「みんなは先になんとかして新潟戻って。私が代表であと二日ぐらいこっち残るから。むしろ、そうしたい!!(T∇T)」、とおバカな事を言っていたら、「アー、良かったデスー。さ、行きましょ!」と、ガイドさん何事もなかったように搭乗券持って戻って来ました。
一体、何がどうなっていたんだろう。。。。
余っていたウォンを当日のレートで日本円に両替し、出国ゲートを通過。
フライトまで3時間。
お土産はもう買わなくていいけど、ちょっとだけ免税店見てみよっか?とあっちをフラフラ、こっちをフラフラ。
むむっ!?
なんか、綺麗なお兄さんとお姉さん発見!!!
GH2 MF絞り優先AE、SS1/60秒、F1.3、EV0.3、ISO800
バカンスシーズンに入った今月、仁川空港ターミナル内では「サマー・クール・フェスティバル」と称して伝統的な結婚式の再現などのイベントしているそうです。
綺麗だー。
GH2 MF絞り優先AE、SS1/60秒、F1.3、EV0.3、ISO500
GH2 MF絞り優先AE、SS1/60秒、F1.3、EV0.3、ISO320
GH2 MF絞り優先AE、SS1/60秒、F2.5、EV0.3、ISO800
王と王妃と一緒に記念写真を撮らせて頂こうと二人に近寄ると、王妃が無言の微笑みで “ ワタシたちの間にジュセヨ~(どうぞ) ” って招き入れて下さいました^^
写真では伝わりませんが、このお二方、何だかとってもいい香り!
こんな美男美女で香しい優美な香り。
クラクラしちゃいます ... (´Д`)
GH2 MF絞り優先AE、SS1/60秒、F2.5、EV0.3、ISO1250
GH2 MF絞り優先AE、SS1/60秒、F2.5、EV0.3、ISO1000
定刻通りの搭乗、フライト。
小腹が空いたのでうっかりターミナルでカレーを食べたのに、機内食。
ワタシ、どんだけ計画性がないんだろ。。。
プルコギにご飯は「きび」入り。
ピリ辛のオイジ(きゅうりの古漬け)、韓国海苔とカットパイン。
行きも帰りもチェジュ・ピュア・ウォーターとホットコーヒー。
i-Pod、オート、SS1/24秒、F2.4、EV1.5、ISO200、スポット測光
ぐんぐん上昇していく。
もう朝鮮半島は見えない。
GH2 MF絞り優先AE、SS1/100秒、F6.3、EV0.0、ISO160
i-Pod、オート、SS1/682秒、F2.4、EV9.4、ISO32、スポット測光
今回の旅で分かったこと。
韓国語全く話せないけど、何度折れてもへこたれないガッツがあれば何とかなるということ。
言語が分からない不安より、ムクムクと頭をもたげる果てない好奇心がそんなものをいとも簡単に大きく上回る。
旅ってこれだ。
言葉なんか話せなくたって、ちゃんと言いたいこと、聞きたいことは分かる。
絶対に気持ちは通じる。
5年前に訪れたアメリカではそれに気付くことが出来なかった。
あの時は全部人任せ。
英語が全く話せないという負い目から、食事のオーダーもタクシーのピックアップも、街で道を尋ねるのも、全てが人任せ。
私はただ、通訳してくれる同僚の背中だけを見ながら、はぐれまいと一心不乱について回っただけ。
今回のソウル旅の方が100倍楽しかった!
自分で行きたいところを探して、初めまして、のアジュンマに片言でガンガン話し掛ける。
タクシーで移動中の時間だってもったいない!
運転してるアガッシに「あれ、何?ソウルオリンピックスタジアム?」、「ねぇねぇ、これが漢河(ハンガン)?」、「やっぱヒュンダイ多いんだねー!」って。
私の単語を何とか聞き取って、ちゃーんと返事してくれるし、なんとか会話も成立するから本当に不思議。
旅って楽しい。
本当に楽しい。
色々な国に行ってみたくて早くもウズウズ。
どれもこれも伝えたくて、7回にも渡る、随分と長い旅日記になってしまいました。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
友だち3人でソウル旅。
無事に新潟空港に到着。
大韓航空機を降りる際、私の前を先行く友だちに、美しいCAさんが「ありがとうございました」って。
その次の友だちにも「ありがとうございました」。
最後にワタシ。
CAさん、静かに微笑みながら、
「カムサハムニダー。」
――――――――――――――――――― !! Σ( ̄□ ̄ノ)ノ
・・・・・・・・・やっぱ間違われてるっ!!
ワタシだけ間違われてるっっ!!!(T∇T)
このメンバーで佐渡ヶ島へ旅行した時も路線バスの運転手さんにワタシだけ英語で「・・・Five hundred seventy Yen.」って言われたモン!
名古屋の愛・地球博の時だって、中国館ブースで現地の人に間違われたんだモン!!!(><)
どうしてこうなるっ!?(謎・謎・謎・・・
最後までオチつきのドタバタ珍道中。
アタシ、へこたれない。
待ってろ、世界!
絶対、また旅するかんねー!!!
GH2 MF絞り優先AE、SS1/60秒、F10、EV0.0、ISO250