今年20冊目は非常に重たい本。
寝る前にベッドの中で読むのが好きなのだが、これがまー重たい重たい。
小野不由美さんの「屍鬼」。
上下巻で、それぞれ545頁と726頁。
一頁が上下二段組みで、しかも文字が小さい!(驚
人口千三百余、三方を山に囲まれ古い因習を頑なに守り続ける小さな村。
猛暑に見舞われたある夏、村人たちが次々と謎の死を遂げていく。
増えつづける異常な死者数に、村の小さな診療所の若先生と幼馴染の寺の若住職が極秘裏に原因を探ろうと翻弄するが・・・
この次に読んだ辻村深月さんの「図書室で暮らしたい」に、作者が大学生時代に読んだこの本のエピソードが載っていて思わずぷぷぷっ!と笑ってしまった。
ある日、大学のある千葉から実家の山梨に帰省する。
移動手段は電車で3時間の、まあまあの長旅。
普段なら小さな文庫本を二冊三冊鞄に忍ばせるところだが、如何せん、貪るように読んでいる途中の「屍鬼」上巻があと数ページで終わる。
予てより小野不由美さんのファンであった作者は「屍鬼」の発売日を身震いするほど楽しみにして、購入直後からのめり込む様に読んでいた。
そんな状態なもんで、不穏な空気に包まれた奇々怪々なこの村の行く末を見ずに他のものを読むなんて到底できない!
上巻と共に、それに続く下巻をキャンパス地のリュックに詰め込み、かくして非常に満ち足りた読書を終えて故郷の駅に降り立った瞬間、背中でリュックの留め具が外れ(布ごと引きちぎれ)、まさかの鞄が壊れたという非常事態に!!
つまり、それくらい重たい本。
私も日々ベッドの中で読む度に、本を持った両腕を上に持ち上げられず、胸とお腹の中間あたりにドッカリと立て、枕の上に更にクッションを2つ重ねて上半身を起こし気味にして読んだ。
「次は?そんで、この次はどうなるん!?」と惹き込まれ、読み始めたら一時間でも二時間でも止まらない。
尋常じゃない重たさなのに!!!(T∇T)
そんなこんなで非常に疲れた作品でした(涙