弥彦山に並んでそびえる国上山。
その麓にひっそり佇む小さな神社と「越後国上酒呑童子(しゅてんどうじ)」の伝説。
GH2 MF絞り優先AE、SS1/200秒、F6.3、EV0.3、ISO160
GH2 MF絞り優先AE、SS1/500秒、F2.0、EV0.3、ISO160
平安初期。
越後・国上にひとりの男児が生まれました。
名は外道丸(げどうまる)。
16ヶ月間母の胎内で過ごしたのち、産まれながらにして歯と髪が生え揃い、すぐに歩くことが出来たという外道丸は大きくなるにつれ乱暴者となり、家人も手の施しようがなく国上寺に稚児としてあずけられました。
その後、外道丸を何より心配していた母が亡くなったことを機に心を入れ替え、ひたすら仏道の修行に励むようになります。
そんな外道丸はわずか12、3歳でありながら絶世の美少年であったため、近郷近隣の村の娘たちから毎日山のように恋文が届きますが、修行に勤しむ外道丸はそれを開くことすらせず、次々とつづら中へしまってしまいます。
ある日、外道丸から返事の来ないことを悲観した娘が自分の命を絶ってしまいます。
そのことを知らされた外道丸が、つづらごと山のような恋文を燃やすと立ち上った白色の煙に包まれ、端整な顔はみるみる内に鬼の顔に変わり、「酒呑童子」という鬼になってしまったと伝えられています。
GH2 MF絞り優先AE、SS1/200秒、F2.8、EV0.0、ISO160
そんな酒呑童子伝説が残る国上・酒呑童子神社で毎年行われている「越後くがみ山酒呑童子行列」。
今年は300人もの人が鬼のメイクや仮装をして2.3kmの山道を練り歩きました。
下の写真は行列出発前の外道丸(役)。
酒呑童子神社で所在無さげにウロウロしているのを発見したので、「写真!写真、撮ってもいいですかーっ!!」と声を掛けたら、ご本人、どうやらまんざらでも無さそうで、随分と粋なポージングを決めて下さいました( ̄ー ̄)
GH2 MF絞り優先AE、SS1/100秒、F2.8、EV0.0、ISO160
行列が到着する頃には境内のかがり火が点火されます。
GH2 MF絞り優先AE、SS1/20秒、F8.0、EV0.0、ISO3200
GH2 MF絞り優先AE、SS1/4000秒、F1.4、EV0.3、ISO3200
日が陰りがちな、ちょっと肌寒い一日となってしまいましたが、とっても楽しかった。
今日も写真てんこ盛りでゴメンなさい。