新しい靴と写真

思いつくままPhoto.blog

今年39冊目

2017-09-25 23:13:13 | 

夏後半以降の読書記録。




■7月■

⑤「狂犬」 矢月秀作



■8月■

①「幽霊人命救助隊」 高野和明
②「東京結合人間」 白井智之 「2016年 本格ミステリベスト10」、「2016年 このミステリーがすごい」受賞作
③「僕と彼女の首なし死体」 白石かおる 「第29回横溝正史ミステリ大賞」優秀賞受賞作
④「さあ、地獄へ墜ちよう」 菅原和也 「第32回横溝正史ミステリ大賞」大賞受賞作
⑤「棺の中の狂騒」 菅原和也
⑥「三谷幸喜のありふれた生活14~いくさ上手」 三谷幸喜



■9月■

①「どこの家にも怖いものはいる」 三津田信三
②「デッドマン」 河合莞爾 「第32回横溝正史ミステリ大賞」大賞受賞作
③「ネコと昼寝」 群ようこ
④「中空」 鳥飼否宇 「第21回横溝正史ミステリ大賞」優秀賞受賞作
⑤「ドラゴンフライ」 河合莞爾





三谷幸喜の日々の随筆を一年に一度、一冊にまとめて発刊する「ありふれた生活」は、ようやく大河「真田丸」に触れた所にきた!


真田丸に対する考えやプロット、裏話なども紹介されていて相変わらず面白い。









今年は年頭の目標通り横溝正史ミステリ大賞受賞作を選んで読んでいる。


中でも河合莞爾(かわいかんじ)さんには「ドはまり」した。



ある日、頭部だけがない死体が発見され、続いて片腕だけや片足のみが切り取られた死体が次々と見つかる。

遺体は6体にのぼり、切り取り持ち去られたそれら6つのパーツを合わせるとちょうど一人分の身体となるという彼のデビュー作、鏑木特捜班シリーズの「デッドマン」に一気に惹き込まれ、同シリーズの「ドラゴンフライ」を完読。









ドラゴンフライとはトンボの英名。



「おっきなトンボが飛んでる姿が見える」と言った先天的に目が不自由な少女と、彼女の手となり足になろうと幼心に誓う二人の少年。





三人がかつて暮らしていた群馬県の深い山間の長閑な村は、今はダムの湖の底に沈んでいる。







田舎から離れた二子多摩川河川敷で発見された、喉から腹までを縦一直線に裂かれ、内臓が持ち去られた焼死体。






遺体は誰なのか。




目が見えないはずの少女は本当に空を舞うトンボを見たのか。




大人になった彼ら三人の、悲しくも切ない友情と恋。残酷さ。





終盤は胸が締め付けられるようで泣きながら読んだ。










現在はシリーズ3作目となる「ダンデライオン」を読んでいる最中。




頁を開くたび、まるで夢の中にいるような、妙にフワフワと現実感が薄いような感覚なのは、タイトル「ダンデライオン」=たんぽぽの白い綿毛を無意識に連想しているからなのか。



AX







初秋の温泉旅

2017-09-11 22:53:45 | 

友だちが、「ウチの会社、ほんと、むかつくわー。イライラMAXで心が荒みっ放し(ノ_・、)」と言うので、いつものメンバーで温泉旅を企画。




一泊二日だし、今回はあまり遠出せずに近場の温泉で露天三昧することに決定。








向かったのは「魚沼の里」




ここは2~3年前にも一度訪れた事があったのだけれど、9月は陽気もいいし、女子心をくすぐるショップがたくさんあるので皆が「そこ行ってみたい!!!」と。






「一体、何がどうなった??」と思うほど広大な敷地内に八海山の酒蔵や雪室、カフェ、八海山の仕込み水を使った焼き立てパンのベーカリー、お酒や酒粕を使ったバームクーヘンのお店、魚沼の食材にこだわった食堂などが点在。








とても美しい和紙で出来た祝儀袋やポチ袋、風呂敷などのラッピング雑貨を販売する「つつみや八蔵」でいきなり大幅なタイムロス!

予定の倍の時間を過ごした。



どれも品があって綺麗で可愛い!





ここでは無料でポチ袋(又は箸袋)作りの体験が出来る。


好きな柄の和紙を選び、あーでもない、こーでもないと四苦八苦。



若干いびつになったものの、各々が2枚ずつ作ってお土産とする。









駐車場には県外ナンバーの車もじゃんじゃん入庫して来る。


正午にはまだ少し早いが、混む前にとランチ。






杜氏や蔵人、営業や事務の方もみんなが利用する「八海山 みんなの社員食堂」はお昼を一般にも開放。

そこの里山の定食とかなり迷いましたが、今回は江戸前蕎麦で有名な「そば屋 長森」さんへ。







古民家を移築したお店は入り口のくぐり戸が低く、注意しないと頭を強打。

気を付けて屈みながら入ると飴色の太く立派な梁に目を奪われます。





お店自慢の天せいろ蕎麦、1,350円。









そばつゆは私が江戸前。しょっぱい!


友だちは魚沼風 田舎つゆ。さっぱりしてるけどカツオの出汁がすごい!




・・・・・結果、お互いをブレンド(笑)



江戸前蕎麦って白いんですね。知らなかった。



そして、とても美味しかった!






お店の縁側の向こうに広がる蕎麦畑は今が満開。












雪室に併設されたショップでは地元野菜や何十種類ものジャムやキッチングッズを販売している。




エレベーターに乗り2階で降りた瞬間、友だちがふらついて倒れそうに!




「Weちん、ごめん・・・・・ちょっと、このまま肩、貸して・・・・・」と、目を閉じて眉間を抑える。






「どどどどーした!!大丈夫!?」と、顔を覗き込もうと少し体勢を変えた私も(あれれ?わたしも頭がクラクラするぞ??)と。






別の友だちが「ちょっと、何?みんな、どうした?・・・・・・え?・・・あららら??」と彼女も!?








船に揺られている感じ。




ぐっと足を開いて踏ん張って気付いた。




これ、地震だ!!!








ショップのレジの女性に「今、揺れてますよね?地震ですかねぇ?」と話し掛けると、「あ!そうかも!今朝もここら辺で地震があったんですよ。私も家で揺れて来ました。ニュースの速報とかには出ませんでしたけど。」と教えて下さった。



「家で揺れて来ました」って、なんか、すごく分かる言い方(笑)







でも他のお客様は誰も気づいてない。



ゆらゆらしてるのは私たちとレジのお姉さんだけ。




なんだか変な感じでした。













その後、一路お宿へ。



天気もいいし、次の三連休を前倒しで旅行なさる人も多いのでしょう、何処も予約でいっぱい。


しかも片貝の奉納大花火があるし。





なんとか予約が取れたのが湯沢のニューオータニさん。









洋室ではなく和室にして頂き、14時チェックイン~12時チェックアウトの22時間滞在プラン。




通常の15時チェックインのお客様が到着する前に早速露天風呂でじょんのび。





湯船から出て岩場に腰かけていると肩が初秋の風で冷たいくらい。




またザブンと潜り直し、顔がポッポしてきたら岩場に腰かけて足湯みたいにしてお喋り。





一時間以上もそんな風にしてました。

















夕食は「御膳Dinner」。


6品の箱膳の他に鍋物やお造り、椀物、妻有ポークのソテーなど、美味しいものを少しずつ。





梨と葡萄のデザートの他に、ホテルパティシエ特製モンブランとコーヒーがサービス!




嬉しい!


美味しい!



嬉しくて美味しいけど、お腹がいっぱいで入らない!!(T∇T)










部屋に戻ってジャンケンで布団の場所を決め、浴衣の帯を緩めてゴロリ。




お腹が少し落ち着いてきたらもう一度露天風呂へ。






12時チェックアウトなので翌日も朝5時と11時にお風呂に入り、常に両手の指の腹がシワシワな状態(笑)











建物自体は古く、あちこち「昭和感」が満載でしたが、お宿の皆さんが全員とても素晴らしい応対。




夜と朝、それぞれ挨拶の声や感じが違うのには感心しました。




夜ってみんなお化粧落として髪も洗った後だし、スッピン、あんま、見られたくない。




廊下ですれ違う従業員の方はさりげなく顔を伏せ気味にして静かにご挨拶して通り過ぎていく。




一転翌朝は腹の底から元気な「おはようございます!」(笑)







大浴場のお掃除の方も、リネン取り替えの方も、コック帽を被った料理人も皆さん本当に素晴らしい挨拶。


これは感動したなー。





ワタシ的には、お江戸の、ホテルメッツ高円寺と虎の門のホテルオークラと並ぶソフトサービスの質の高さ。



こうなるとお宿の古臭さなんて、プラスマイナスでお釣りがくるくらい!






僅か一泊二日、近場の温泉旅でしたがじょんのびホッコリ。


行って良かった。




荒んでいた友だちもエネルギー満タンにチャージ。



次は何処へ行こうかなー^^

AX







今年35冊目

2017-09-05 22:16:58 | 

今年の夏はあえて「ゾクゾク」に特化した本を選んで読んだ。











気持ち悪かったり、おどろおどろしかったり、スプラッター系であったり、古典的な怪談風なものであったり。









そんなジャンルを5冊立て続けに読んだら、何とも言えない、いやぁ~な気分に・・・





好んで自分でしたことなので、仕方がないのだけれど。










中でも暫く尾を引いたのがこれ。



今年ようやく35冊目となった、三津田信三さんの「どこの家にも怖いものはいる」。













何が、って、まず、この表紙が怖い(><)




変な眼がいっぱいある。







本を読む時にこの眼の部分を触りたくない。



極力端っこを持つようにすると、どうにもバランスが悪い。



バランスが悪いと手元から本がずり落ちそうになる。



慌てて持ち直そうとすると、必然的にこの眼をガッシと押さえることになる。



すると、どひゃー!となる。





・・・・・・なんか、もう、ずっとこの繰り返しだったような気がする(==;











怖いから、とっとと読み終えて図書館に返却したいのだけれど、怖いが故に頁が進まない。



予め外出先で時間があると分かっている時は読みかけの本を持ち歩くのだけれど、これは持って行きたくない。



外で鞄から取り出した時に、他の人にこの表紙を見られるのはちょっとイヤだ。



そうなると家にいる時にしか読めない。








ほーら、全然、頁が進まない(T∇T)












朝晩めっきり涼しくなって、秋の虫の音が競うように大合唱している。



もう夏は終わり。







・・・・・・・なのに、まだゾクゾク系の本、読み終わらない(涙


AX