新しい靴と写真

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2018年6冊目

2018-02-28 18:00:00 | 

今年に入って読んだ本は以下の通り。




■1月■

① ビートたけし「アナログ」
② 有川浩「空飛ぶ広報室」
③ 新堂冬樹「君が悪い」
④ 太田愛「幻夏」



■2月■

⑤ 北野武「ラストシーン」
⑥ 河合莞爾「スノウ・エンジェル」
⑦ 今邑彩「少女Aの殺人」



あんま読んでないな。



この少なさを自分なりに考察してみると・・・・





この家の寝室にしている部屋はとにかく寒い。




サッシに鍵を掛けても隙間から吹き込んでくる寒風がピューピュー鳴る始末。



築年数の経ったザ・日本家屋なので、密閉性が低い。



その上、今年はこの雪。






読書は毎晩寝る前にベッドに入って1時間~1時間半なのですが、ギリギリまで石油ストーブで部屋を暖めても、消火してベッドに入った瞬間からグングン室温が下がっていくのがよく分かる。


いくらニトリの羽毛布団が暖かいとはいえ、布団から両腕を出して本を構えると数分で指先がかじかんでくる。






原因はこれだ。




寒くて寒くて布団から腕を出していられない。


読み進めるどころじゃないのだ。






・・・・・と、自分では考えているのだけれど、ホントのところどうなんでしょうね^^;




ただ眠たいだけかなー?









昨年に新潟空港隣りの自衛隊駐屯地で見た航空祭がすごく楽しくて、テレビドラマ「空飛ぶ広報室」をネットで探して全話見た。


すごく面白かったのだけれど、原作本の方が数倍良かった!





とにかく泣けた。




ベッドで号泣。




今まで思っていた自衛隊のイメージが大きく変わった。


益々本物のブルーインパルスを見に行きたくなった!









そして今年6冊目に読んだ本がこれ。








河合莞爾さんの「スノウ・エンジェル」。



デビュー作にして第32回横溝正史大賞を受賞した「デッドマン」が中々面白かったので、他にもこの作者の作品を読んでみたいと思っていた。






戦中戦後に国内外で蔓延したヒロポンなどは、日本が国民の士気と生産性向上のために合法化して推奨した覚醒剤である事は勿論知っている。



現在は2020年の東京五輪に向けてカジノを合法化しようと動いている。



煙草もアルコールも賭博も、やり過ぎたら身体に悪いと明文化して謳いながら、その中毒性から細く長く利益が見込まれるそれら「商品」を合法化して税を乗せる。





近い将来、再び覚醒剤を合法化するのではないか。


身体には全く無害の、精神だけに強く影響する、過去に例を見ないほど依存性の高い全く新しいドラッグを。




それが「スノウ・エンジェル」。




国家の黒い部分を元刑事が暴き抗おうとする骨の太い作品。







うーーん・・・


現実社会でもあり得ない話ではない??






ゾワゾワしながら一気に読み終えた。




この後日譚として、いよいよ合法化されたカジノ特区が舞台となった別書も是非読みたい。


AX








今年1冊目

2018-01-08 18:24:28 | 

自分にとって特別な日にプレゼントしてもらった本が今年の1冊目。











ビートたけしさんの「アナログ」。



数ヶ月前に頂いたのだけれど、私にとって大切な一冊なのであたためて熟成しておいた(笑)








主人公の男性が仕事帰りに立ち寄った喫茶店でたまたま居合わせた女性に一目惚れをする。


仕事ではPCが必須。生活にスマホは手放せず、社会全体がデジタル化。




それでも彼女とは敢えてアドレスや番号の交換をせず、初めて出逢った日になぞり毎週木曜のこの時間にこの喫茶店で会いたいと伝える。




約束はひとつだけ。



お互い仕事や急用で来れなくても連絡を入れる手段がないので気にしない。


ただしそれが一ヶ月続いたら「ああ、もう終わりにしたいのだな」と理解する。それだけ。




「連絡先を知らなくても、お互いに会いたいという気持ちがあれば必ず会えるます。」









世界がデジタル化する現代で敢えて面倒で不器用な、でもだからこそ純粋な約束。








憎めない悪友とのゆるぎない信頼関係。


誰かを大切に熱く思う純粋な気持ち。







純愛ってこういうこと言うんだな。




繊細で優しい人でなければこんな風には書けないと思う。



胸がキュッとなった純愛小説でした。


AX







今年は48冊

2017-12-30 23:03:20 | 

今年はぜーんぜん読書が進まなかったなぁ。

なんでだろ?






■10月■
「ダンデライオン」 河合莞爾
「逃亡者」 新堂冬樹
「いつか、虹の向こうへ」 伊岡瞬 第25回横溝正史大賞受賞作

■11月■
「魂でもいいからそばにいて」 奥野修司
「直線の死角」 山田宗樹 第18回横溝正史大賞受賞作
「共謀」 大村友貴美

■12月■
「神の子(上)」 薬丸岳
「神の子(下)」 薬丸岳









薬丸岳さんの「神の子」は、インスタの#読書で多くの方が「面白かった」と書かれていたので楽しみにしていた一冊だった。





殺人事件の容疑者として逮捕・少年院に入所してきた18歳の少年はに戸籍がなかった。




小学校に通った事もないのに知能検査ではIQ161以上を記録。


天才的な頭脳で開いた本はほんの数分で読破し、しかもその全てが正確に頭の中に刻み込まれる。




少年院で過ごした僅か2年程度の内に高卒認定の資格まで取得。





驚異の能力。才能。


正に「神の子」と呼ぶに相応しい。





そんな彼が院外学習でケアホームへボランティアに行った隙を狙って脱走を図る。



急いで付近を捜索する教官の前に、同じように彼を探して追いかけて来た刑事を装う拳銃を携えた謎の男たちが・・・







ハラハラしてドキドキして、息苦しいような切ない悲しさもあって、上巻462頁、下巻458頁を一気に読んでしまった。





著書には江戸川乱歩賞受賞作もあるようなので、近い内にそちらも読んでみたい。










しかし。



何をしていた訳でもないのに、今年は例年の半分ちょいしか読めなかった。


来年もまた沢山の素晴らしい本に出会えたら、と思う。





良い本は人生を豊かにしてくれますね。







今年も一年お世話になりました。



来年もどうぞ宜しくお願い致します。

AX







今年44冊目

2017-11-12 23:09:52 | 

今年は横溝正史大賞の本を読み漁ろうと目標を立て、全体の冊数は昨年に及ばないながらも一応目標通りに読み進めている。




一冊前に読んだ、第27回横溝正史ミステリ大賞作者・大村友貴美さんの「梟首(きょうしゅ)の遺産」が今ひとつしっくり落ちなかった。


17世紀に実際に起こった隠れキリシタン虐殺事件と現代の東北を繋ぐ長編ミステリー。


隠れキリシタン達の財宝を守るため、岩手県の山奥の旧家に350年間引き継がれてきた一子相伝の秘文。

古文書を奪おうと命を狙ってくる謎の男たち。

刻一刻と迫る暗号解読のタイムリミット。




題材や散りばめられたキーワードにワクワクはするけれど、それらが一つにまとまらず、なんだか不完全燃焼だった。








「仕切り直しせねば。この人はこんなもんじゃない。」、と勝手にハードルを上げ(実に迷惑;;)、すぐに同作者の別の本を借りて来た。






それが今年44冊目。


大村友貴美さんの「共謀」。











東北の、全国展開するショッピングセンターのパート従業員の幼い娘が交通事故で亡くなる。







夫とは離婚し、娘の扶養が女性である自分であるため。


一介のパートタイマーであるため。


亡くなった子供が女児であったため。


賠償金を換算する基礎となった「逸失利益」が何年経っても母親を縛り付け苦しめる・・・・・








女児の将来を鑑みると現在の生活状態では大学進学はせず高卒であったであろう可能性が高い。

男性ならば卒業して就職し、社会人になったら結婚して家庭を持ち家族を扶養する(であろう)が、亡くなった女児は女性で、卒業後に就職しても数年ほどで結婚・主婦となり労働賃金の収入はいずれ無くなる(であろう)。

死亡した時の保護者の年収も「逸失利益」の計算の要となる。



同じ事故死でも男女の違いと保護者の年収で賠償金が全く異なる。




小学校の、同じ教室で同じ授業を受ける子供たちは、机を並べて共に目を輝かせて学ぶのに、既にこの時点で男児女児の違いが賠償金の大きな差となる。


人は生まれながらにして持つ「格差」。算定って一体。






命の値段は決して平等ではない・・・・・・












衝撃だった。




もちろん、そういった事には指標が必要なのは分かる。



殺人事件の裁判で、一人を殺害したのと複数人とでは判決も大きく異なるもんね。





でも、こんな風にガツンと突きつけられると・・・・・・・・切ない。










今、自分が死んだら「逸失利益」はどれくらい?




5年前の状況だったら?





今から20年後ならどうなる??






お金が全てではないのだけれど、読んでいて辛い部分も多かった。



最後は鼻をグズグズ言わせて泣きながら読んだ。


考えさせられるなぁ・・。



AX







今年39冊目

2017-09-25 23:13:13 | 

夏後半以降の読書記録。




■7月■

⑤「狂犬」 矢月秀作



■8月■

①「幽霊人命救助隊」 高野和明
②「東京結合人間」 白井智之 「2016年 本格ミステリベスト10」、「2016年 このミステリーがすごい」受賞作
③「僕と彼女の首なし死体」 白石かおる 「第29回横溝正史ミステリ大賞」優秀賞受賞作
④「さあ、地獄へ墜ちよう」 菅原和也 「第32回横溝正史ミステリ大賞」大賞受賞作
⑤「棺の中の狂騒」 菅原和也
⑥「三谷幸喜のありふれた生活14~いくさ上手」 三谷幸喜



■9月■

①「どこの家にも怖いものはいる」 三津田信三
②「デッドマン」 河合莞爾 「第32回横溝正史ミステリ大賞」大賞受賞作
③「ネコと昼寝」 群ようこ
④「中空」 鳥飼否宇 「第21回横溝正史ミステリ大賞」優秀賞受賞作
⑤「ドラゴンフライ」 河合莞爾





三谷幸喜の日々の随筆を一年に一度、一冊にまとめて発刊する「ありふれた生活」は、ようやく大河「真田丸」に触れた所にきた!


真田丸に対する考えやプロット、裏話なども紹介されていて相変わらず面白い。









今年は年頭の目標通り横溝正史ミステリ大賞受賞作を選んで読んでいる。


中でも河合莞爾(かわいかんじ)さんには「ドはまり」した。



ある日、頭部だけがない死体が発見され、続いて片腕だけや片足のみが切り取られた死体が次々と見つかる。

遺体は6体にのぼり、切り取り持ち去られたそれら6つのパーツを合わせるとちょうど一人分の身体となるという彼のデビュー作、鏑木特捜班シリーズの「デッドマン」に一気に惹き込まれ、同シリーズの「ドラゴンフライ」を完読。









ドラゴンフライとはトンボの英名。



「おっきなトンボが飛んでる姿が見える」と言った先天的に目が不自由な少女と、彼女の手となり足になろうと幼心に誓う二人の少年。





三人がかつて暮らしていた群馬県の深い山間の長閑な村は、今はダムの湖の底に沈んでいる。







田舎から離れた二子多摩川河川敷で発見された、喉から腹までを縦一直線に裂かれ、内臓が持ち去られた焼死体。






遺体は誰なのか。




目が見えないはずの少女は本当に空を舞うトンボを見たのか。




大人になった彼ら三人の、悲しくも切ない友情と恋。残酷さ。





終盤は胸が締め付けられるようで泣きながら読んだ。










現在はシリーズ3作目となる「ダンデライオン」を読んでいる最中。




頁を開くたび、まるで夢の中にいるような、妙にフワフワと現実感が薄いような感覚なのは、タイトル「ダンデライオン」=たんぽぽの白い綿毛を無意識に連想しているからなのか。



AX







今年35冊目

2017-09-05 22:16:58 | 

今年の夏はあえて「ゾクゾク」に特化した本を選んで読んだ。











気持ち悪かったり、おどろおどろしかったり、スプラッター系であったり、古典的な怪談風なものであったり。









そんなジャンルを5冊立て続けに読んだら、何とも言えない、いやぁ~な気分に・・・





好んで自分でしたことなので、仕方がないのだけれど。










中でも暫く尾を引いたのがこれ。



今年ようやく35冊目となった、三津田信三さんの「どこの家にも怖いものはいる」。













何が、って、まず、この表紙が怖い(><)




変な眼がいっぱいある。







本を読む時にこの眼の部分を触りたくない。



極力端っこを持つようにすると、どうにもバランスが悪い。



バランスが悪いと手元から本がずり落ちそうになる。



慌てて持ち直そうとすると、必然的にこの眼をガッシと押さえることになる。



すると、どひゃー!となる。





・・・・・・なんか、もう、ずっとこの繰り返しだったような気がする(==;











怖いから、とっとと読み終えて図書館に返却したいのだけれど、怖いが故に頁が進まない。



予め外出先で時間があると分かっている時は読みかけの本を持ち歩くのだけれど、これは持って行きたくない。



外で鞄から取り出した時に、他の人にこの表紙を見られるのはちょっとイヤだ。



そうなると家にいる時にしか読めない。








ほーら、全然、頁が進まない(T∇T)












朝晩めっきり涼しくなって、秋の虫の音が競うように大合唱している。



もう夏は終わり。







・・・・・・・なのに、まだゾクゾク系の本、読み終わらない(涙


AX







今年29冊目

2017-08-11 18:46:12 | 

またやってしもたー。





既に読了済みの本を、「あれ?新作?まだ読んでない!(嬉)」と、いそいそと借りて来てしまった。






そして15頁ほど読み進め、「私、超能力者かも・・・。まだ読んでないのに、この続き知ってる・・・・・」と、必要のないドキドキを味わうのだ。














今年29冊目に読んだのは高野和明さんの「幽霊人命救助隊」。











自殺した4人の男女が天国と地獄の中間で神様に指令を与えられる。




「49日間で100人の自殺志願者を救うことが出来たら、お前たち4人とも天国行きを約束しよう。」







かくして4人は再び現生へと突き落とされる。




生きている人間には自分たちの声は聞こえない。姿も見えない。触れることもできない。







それでもなんとか知恵を絞り、4人で協力し合って、人知れず命を救おうと奮闘する。












幽霊たちが主人公なのだけれど、実に軽いテンポで読めた。

(途中、「ちょっと長いなー。少し飽きてきたぞ?^^;」と思ったりもしたが)





自殺志願者をレスキューするため、原因でもある借金地獄やうつ病、老齢の孤独は、「なるほど。実際にこうすれば現実でも回避できるかも。」と思えるヒントが沢山。





死なないために。死のうと思う気持ちをリセットするために、なるほど、確かに勉強になった。







「未来が定まっていない以上、全ての絶望は勘違いである」



AX







今年27冊目

2017-07-08 18:52:54 | 

はっ!!!、と気付けば既に2017年も後半戦。




どうなっているのだ。



私の中の24時間と、世間のそれとが大きくずれているような気がしてならない。










特に分厚い本を選んでいる訳でもないのに、今年はなんだかサクサク読み進められずにいる。














4月下旬以降に読んだ本の記録。




■4月■

②「死墓島の殺人」 大村友貴美
③「探偵は女手ひとつ」 深町秋生



■5月■

①「霧の塔の殺人」 大村友貴美
②「変な給食」 幕内秀夫
③「なんでわざわざ中年体育」 角田光代
④「101教室」 似鳥鶏



■6月■

①「漂流」 角幡唯介 ← 1994年マグロ漁中に小さな救命筏で37日間漂流し、奇跡の生還を遂げた8年後に再び海で遭難した日本人男性の生き様を追ったノンフィクション。男性は現在も不明中。 
②「209号室には知らない子供がいる」 櫛木理宇
③「極悪専用」 大沢在昌
④「警視庁捜査二課・郷間彩香 特命指揮官」 梶永正史


■7月■

①「老いと収納」 群ようこ
②「リンクス」 矢月秀作
③「リンクス Revive」 矢月秀作
④「リンクス Crimson」 矢月秀作










横溝正史大賞を受賞した大村友貴美さんの本を読み漁った後、自分としては初となる似鳥鶏(にたどりけい)さんの「101教室」を読んだ。

恐ろしいほど高い進学率を誇る、カリスマ教育者が作った全寮制の私立一貫校。
入学するまではひきこもりや反抗で家族も手を焼いていた少年少女たちが、異様なまでに礼儀正しい「いい子」になる。
授業の初めと終わりには「教育勅語」に似た校訓を叫ばされる。
まるで軍隊のような指導。

ちょうどこれを読んだのは、子どもたちによる軍歌や教育勅語暗唱がクローズアップされた森友学園騒動の時期で・・。







大好きな作家・群ようこさんの最新エッセイ「老いと収納」は、自身の老後を鑑みてとにかく不要・必要を徹底的に選り分け、じゃんじゃん物を捨てていくというもの。


「断捨離」の流行りに乗っかったわけではないが、夏物冬物の衣服を下着、トップス、パンツ、スカートにざっくり分け、それぞれ厳選した3着のみを残し、あとは気持ちがいいくらいにバッサバッサと処分していく。

茶わんや箸も、「この家ではホームパーティーなぞしない。幾ら親しいからといってご飯を食べに来る友だちはいない」と、自分のもの以外を全て捨て、一時期凝った料理のために買い揃えたハーブや香辛料等の調味料も「それ、本当に何度も作った?美味しかった??」と自問自答しポイポイ捨てる。



家具も本当に必要なものだけ。

ソファーも捨てベッドも捨て、とうとうテレビも処分してしまった。



読んでいて実に気持ちがいい!



が、「じゃぁ、アンタもやってごらんよ。だいぶスッキリするよぉ~?」と言われても私には到底出来そうにない。

なにしろ、物欲にまみれたオンナなんで・・・・汗














今読んでいるのは今年27冊目となる矢月秀作さんの「リンクス」シリーズ最終章。

(本当に最終章か?ひょっこり来年あたり新作が出たらとっても嬉しい!)




驚異的な身体能力を持つ地域課巡査部長が若い科学者とタッグを組み、反政府組織の全貌解明と解体という公安の極秘任務を受ける。



「高速アクション」と謳われる通り物語はサクサクと展開し、悪い奴らをじゃんじゃん倒していく。

老眼にはちとキツイが文庫本なので手軽に読めるのがなんとも嬉しいものの、勿体ないので一冊を二日に分けて読むようにしている。







なーんにも考えずにつらつら読める本は、結局はラクで一番楽しいのだ。


AX







今年18冊目

2017-05-24 18:32:48 | 

今年に入って本を読むペースがガックリ落ちています。





恐らく原因は視力。





明るい中で新聞を読む時もそうなのですが、まー、目がかすむ霞む(><)




遠くのものはくっきり見えるのに、手元30cm以内のものはピントがぼやける。







こりゃ完全に老化現象でしょうなぁ(´・ω・‘)ショボ~ン













横溝正史大賞を受賞した大村友貴美さんの「首挽村の殺人」が面白く、「死墓島の殺人」、「霧の塔の殺人」と立て続けに同作者を読み漁り、ブレイクに新潟日報で新刊紹介されていた深町秋生さんの「探偵は女手ひとつ」を。




その後、国定三条市長の完全米飯給食を素晴らしい取り組みと評価した幕内秀夫さんの「変な給食」を読み、現在はようやく今年18冊目となる角田光代さん「なんでわざわざ中年体育」を読んでいる途中。











この「なんでわざわざ中年体育」が面白い!







必須の体育では「なるべく手を抜いてラクをしよう・・・」と常に40%くらいの力で授業を受け、「〇〇ー!本気出せって、いつも言ってんだろーがー!」と怒鳴られ続けた私の学生時代。




キツイこと、辛いことを極力避けるため、中学高校と文化系のクラブ(絵画部と文芸部)に入部。





卒業してまで走ったり飛んだり泳いだりしたくない(T∇T)






そんな自分自身とこの作者が重なって見える。









夜、美味しいビールを飲むために毎週末だけ10~20kmを走っている作者は根本は私と同じで、「出来るならば走りたくない」と常に思っている。




動機が不純(笑)













そんな彼女に2011年、フルマラソンを走ってみませんか?という仕事が舞い込む。





嫌だ嫌だと思っているマラソンだけれど、これは「向き・不向き」の「不向き」であることを身を以て声高らかに宣言し、証明できるチャンスなのでは!?と引き受けることにする。











お尻に火がついた彼女はトレーニングを行い、ピッチを計測し、これならフルもイケるかも!?に近い体力を身につける。












そしていよいよ本番当日。









走ってみて、「え? 何、これ? なんだ?なんだ? 一体どうした??」が彼女を襲う。






自身の中に芽生えたそれを更に確信するため、高尾山トレイルランニングやボルタリング、登山にも挑戦し、繰り返しフルマラソンに申し込み続ける。













動機が不純でも、未だに基本ラクを求めていても、ほんの一瞬、「わ♪できた!」とか「ちょっと楽しいかもしれない!」という気持ちが芽生えたら、それはもう立派なランナーなのではないか。




私の中にドッカリ胡坐を掻いて、微塵も退きそうにない「怠け心」の、ほんの僅か1ミリ2ミリだけ動かされた(ような気がする)体当たりエッセイ。



手放しで面白い。


AX







今年13冊目

2017-04-16 22:23:09 | 

私もnemuさん、natyu子さんに倣って今年読んだ本の記録を。




■1月■

①「一千兆円の身代金」八木圭一 ← 2014年度の第12回「このミステリーがすごい」大賞
②「幹事のアッコちゃん」柚木麻子
③「となりの女神」山下貴光
④「記憶破断者」小林泰三
⑤「片翼の折鶴」浅ノ宮遼 ← 第11回「ミステリーズ!」新人賞

初めて読んだのは八木圭一、山下貴光、小林泰三、浅ノ宮遼。


■2月■

⑥「硝子の太陽Rouge」誉田哲也
⑦「硝子の太陽Noir」誉田哲也
⑧「マークスの山」高村薫
●「ギッちょん」山下澄人 ← 途中で挫折

初読は高村薫の他、「しんせかい」で今年第156回芥川賞を受賞した山下澄人なれど、パラレルワールド過ぎて割と早い段階で挫折。


■3月■

⑨「失踪者」下村敦史
⑩「暗黒旅人」大沢在昌
⑪「悪魔の飽食」森村誠一
⑫「かび」山本甲士


■4月■

⑬「首挽村の殺人」大村友貴美 ← 2007年第27回横溝正史ミステリ大賞

大賞選考委員の綾辻行人に「21世紀の横溝正史」と言わしめた作者。
息が詰まるようなハラハラ感。
緻密なプロット。
また新しい、好きな作家を見つけました。

この一冊前に読んだ「かび」の山本甲士が「ノーペイン・ノーゲイン」で第16回横溝正史ミステリ大賞優秀作を受賞しており、今年は横溝正史に絡んだ本を沢山読みたいと思っている。













私も負けてません。




読後、「いやー、面白い!!」と思うのだけれど、結構すぐにラストを忘れてしまう。


私もボケではないと思うんだけど、記憶を司る海馬のシワがツルツルなんじゃなかろうか(・・?



いっちょ、NASAの研究施設で徹底的に調べてもらったら、新たなニンゲンの神秘を解き明かすことが出来るのでは??、というくらい、なんだかフワ~ンと記憶が飛んでっちゃうんだよねー。


不思議だねー。


美味しいものならお店の場所と大体の値段を覚えてるんだけどねー。

AX