今年に入って本を読むペースがガックリ落ちています。
恐らく原因は視力。
明るい中で新聞を読む時もそうなのですが、まー、目がかすむ霞む(><)
遠くのものはくっきり見えるのに、手元30cm以内のものはピントがぼやける。
こりゃ完全に老化現象でしょうなぁ(´・ω・‘)ショボ~ン
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横溝正史大賞を受賞した大村友貴美さんの「首挽村の殺人」が面白く、「死墓島の殺人」、「霧の塔の殺人」と立て続けに同作者を読み漁り、ブレイクに新潟日報で新刊紹介されていた深町秋生さんの「探偵は女手ひとつ」を。
その後、国定三条市長の完全米飯給食を素晴らしい取り組みと評価した幕内秀夫さんの「変な給食」を読み、現在はようやく今年18冊目となる角田光代さん「なんでわざわざ中年体育」を読んでいる途中。
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この「なんでわざわざ中年体育」が面白い!
必須の体育では「なるべく手を抜いてラクをしよう・・・」と常に40%くらいの力で授業を受け、「〇〇ー!本気出せって、いつも言ってんだろーがー!」と怒鳴られ続けた私の学生時代。
キツイこと、辛いことを極力避けるため、中学高校と文化系のクラブ(絵画部と文芸部)に入部。
卒業してまで走ったり飛んだり泳いだりしたくない(T∇T)
そんな自分自身とこの作者が重なって見える。
夜、美味しいビールを飲むために毎週末だけ10~20kmを走っている作者は根本は私と同じで、「出来るならば走りたくない」と常に思っている。
動機が不純(笑)
そんな彼女に2011年、フルマラソンを走ってみませんか?という仕事が舞い込む。
嫌だ嫌だと思っているマラソンだけれど、これは「向き・不向き」の「不向き」であることを身を以て声高らかに宣言し、証明できるチャンスなのでは!?と引き受けることにする。
お尻に火がついた彼女はトレーニングを行い、ピッチを計測し、これならフルもイケるかも!?に近い体力を身につける。
そしていよいよ本番当日。
走ってみて、「え? 何、これ? なんだ?なんだ? 一体どうした??」が彼女を襲う。
自身の中に芽生えたそれを更に確信するため、高尾山トレイルランニングやボルタリング、登山にも挑戦し、繰り返しフルマラソンに申し込み続ける。
動機が不純でも、未だに基本ラクを求めていても、ほんの一瞬、「わ♪できた!」とか「ちょっと楽しいかもしれない!」という気持ちが芽生えたら、それはもう立派なランナーなのではないか。
私の中にドッカリ胡坐を掻いて、微塵も退きそうにない「怠け心」の、ほんの僅か1ミリ2ミリだけ動かされた(ような気がする)体当たりエッセイ。
手放しで面白い。