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鳩マークが帰って来ました。
京阪旧3000系の3505がKUZUHA MALLのSANZEN-HIROBAで往年の姿に復刻され蘇ったのです。
http://www.keihan.co.jp/info/upload/2014-02-28_SANZEN-HIROBA-open01.pdf
数日前にこの事を知った私は居ても立っても居られなくなり本日、仕事の終えた夕刻
大阪府枚方市樟葉にあるKUZUHA MALLへ向いました。
SANZEN-HIROBAと名付けられたミュージアムゾーンにピカピカの3505号車が置かれていました。
小学生の頃によく乗った京阪旧3000系。その頃の姿に限りなく近い状態に復刻されていました。
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『特急』の表示も当時のフォントで白地に赤文字が復活です。
こんなところまで再現されているとは感激でした。
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転換クロスシートのモケット地も登場時と同じ意匠の物が再現されていました。
当時の東京リクライニング社製のシートとは違いリニューアル時に換装された8000系と同様のバケットタイプの
シートのまんまですが広告入りの枕カバーの再現もされており当時の3000系を知るオジサンにはたまらない演出ですね。
今回の一番の驚きはこれでした!
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何と!運転台の機器まで復活していたのです。
果たして京阪電鉄はこんな部品を残していたのでしょうか?
デスクに貼られた『Toyo denki』のエンブレムも当時のまんまです。
旧3000系が登場した頃はまだワンハンドルマスコン車は登場しておらずこの縦型レバーの
マスコン・ブレーキハンドルは小学生だった当時の私には衝撃的でした。
確かまだその頃はレバー式マスコンは新幹線0系しか採用されていなかったと記憶しています。
あとは貫通路の幌の再現や運転席ワイパー、ジャンパー連結栓等の外観に関するものも引退時から復刻されているようです。
そう言えばマンダリンオレンジ&カーマインレッドの京阪特急色も当時の濃くて深い色調になっている様に感じました。
また車内では妻面の化粧パネルも復刻されていました。
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旧3000系のデビュー時、『京の名画』が掲示されている妻面の化粧パネルは雅やかな雰囲気が溢れる
金箔をちりばめた意匠のデザインでしたがその後のリニューアルで普通の化粧板に変更されました。
しかし今回はこの化粧板も当時の物に復活していました。
よく見ると汚れ傷みも目立ちますので過去使われていた化粧板だと思いますが先程の運転台機器と言い
この妻面の化粧パネルと言い一体何処に有ったものなんでしょうか?
とにかく今回の3505に対する京阪電鉄の力の入れようには驚きです。
普通なら廃車、解体で終わる所なんですがこの様な形で旧3000系の静態保存が
実現するとは正直な所、思いもしませんでした。
関西私鉄各社は総じて引退車両の保存には興味が無い様に思えますがこの様な
状況を目の当たりにすると京阪電鉄だけはそんな既存のイメージから抜け出した感が有ります。
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単なる静態保存とは違うアイデア満載のKUZUHA MALLのSANZEN-HIROBA、一度皆さんにも訪れて欲しいと思います。
しかも、内装や機器まで復刻するとは・・・
京阪特急といえば、やはりこの姿ですね。少年時代をふりかえるために、一度樟葉までいってみたいと思います。
旧3000系末期のイベントや今回の従来に例の無い静態保存に対する京阪電鉄の入れ具合は
凄いと思います。
それだけ京阪特急史における旧3000系の果した功績が大きかったのだと思います。
この車両に少年期から触れて親しみを持てた事は本当に幸運だったと今は感じています。
鉄道車両は走ってナンボだとは思いますが旧3000系のこの様な形の静態保存が実現した事を
心から喜びたいと思います。
恐らく部品類は寝屋川車両工場に保存されていたのでしょう。
考えてみたら「びわこ号」の保存に然り、
京阪は歴史を重んじますね。
それに引き換え近鉄と来たら……
Vista1世&2世も引退と同時に全廃車>_<……
しかも京阪より保存する広大なスペースあるのに……
スーパー合理主義なんでしょうね(; ̄ェ ̄)。
この辺りが「近鉄バファローズ」をあっさり手放してしまう事とリンクしているような気がします(-_-;)。
なにわともあれ3000系カムバックおめでとうございます♪
とにかく今回の静態保存はとても嬉しいのですが
何よりも登場時のスタイルに限りなく復元されているのが堪りません。
近鉄は本当にドライというか自社の車両を残そうとはしませんね。
試作車的要素の強い10000系はともかく新ビスの10100系はA編成1本位残して置いても
良かったのにと思います。
先頭車1両のみとはいえ、ここまでオリジナルスタイルでの保存ににこだわった京阪電鉄の皆様はすごいと感じます。確か連結面側妻部分の化粧板は同系車を譲渡した富山地鉄さんからわざわざ(!!)買い戻したという記事を見た記憶があります。"デジタル動態保存"という新技術も加え、3000系が3000系らしく走っていた姿を可能な限り再現しようとする試み、只々羨ましい限りです。
例え静態保存という形態で有っても車両そのものが残っているのは嬉しいものですね。
化粧板の件ですが富山地鉄からですか?凄いですね。
昨年地鉄の10030形に乗った時にオリジナルの妻面化粧版を見て懐かしくて感激したのですが
まさかそれが里帰りしたとは・・・。
是非、南部さんも機会を見つけてSANZEN-HIROBAへ行って下さいね。