TASTING CUBE

Wine by your side…我が家は毎晩がワインサロン。最近のマイブームはBOX WINEです。

美食家 モネ

2006-07-03 18:24:19 | ワインのまわり
近所に公共の美術館が完成した。真っ白な外観。入ってみると、大きな箱。この中に展示室をアレンジして作れるよう、工夫されたコンパクトな造り。天井も高く、開放感のある空間。

お話を聞きに行ったのは、「モネの作品と人生について」。

「モネの食卓」という本を抱えて参加した。
様々なモネの作品をスライドで見ながら、彼の人生を追った。専門の先生のコメントを聞きながらなので、非常に有意義な時間。
午後の優雅なヒトトキ・・・シャンパーニュがあったら最高だったかも。

印象派の巨匠クロード・モネ(Claude Monet,1840~1926)は、晩年、セーヌ河沿いの小さな村ジヴェルニーに自宅とアトリエを構えた。
以前、思い立ってパリからジヴェルニーに行き、その自宅を見に行ったことがある。
生涯、芸術に対して探究心を持ちつづけたモネは、食に対してもこだわりをもち、旬の素材そのままの味をいかしシンプルで庶民的なお料理を好んでいたという。妻アリスは、そんなモネのためにお料理の腕をふるった。
これがアリスのレシピノートのひとつ。



アリスがモネのためにつくった料理をレシピとしてまとめた本がフランスで出版されている。それを吉野建シェフが監修して出来た本が「モネの食卓」というわけである。


読んでいると、その美食家っぷりは素晴しい。

モネは当時の印象派を代表する画家たちと、食でも教養を磨いていたというのだからなんともゴージャスなイメージ。でも実際は、高級な食材をむさぼっていたというより、周りにある季節の食材をたっぷり堪能していただけなのだ。本を読んでそう実感できる。絵を描き、食べる。それがモネの自然体。

もっともっとアリスマダムのレシピが知りたいな。