怒れる中年

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日本社会の歯車は逆戻り? ・・・ 何十年ぶりかの歌の強要

2010年05月07日 | 社会・経済

久しぶりに・・・と言うしかないような、腹が立つというか、情けないというか、懇親会での歌の強要に遭遇しました。

或る会合の後の懇親会で、しつこく、入れ替わり立ち替わりに、カラオケの歌を強要してきたのです。

日頃は立派に活動されている人たちからのススメですから、私も協力できるものなら協力します。しかし、「私は絶対に歌いません」とはっきり断っているのに何度も強要してくる!?

舞台のほうからは「会長命令だ!」との叫びも聞こえました。

「会長命令」? 「会長」と言ったって会社の会長ではありませんから、給料をいただいているわけでもありませんので、業務命令のように従う言われはありません。

宴会での歌の強要には、何十年も前からのいやーナ思いでがたくさんあります。

同じような思いを持っている方も多いと思います。

   

カラオケの好きな人は歌えばいい、それに反対しているわけではありません。しかし、歌いたくない人にまで強要することはない。この当たり前のことが昔の日本では通りませんでした。私の若いころの日本社会では、宴会と言えば “歌”。それも無理やりに歌わせる。

     

今でも忘れられない嫌な思い出の第一は、私が日動火災という保険会社の研修生だった15年前の頃。支店長が来たというので開かれた宴会、その後のスナックでの二次会のことです。

支店長がカラオケを始めた。なかなか上手だ。他の人も次々に歌い、渋る人には、それこそ「支店長命令」で歌わせていた。私の番になったが、私は「歌えません」と断った。事実、あまりの下手さなのだから。(こっそりと何回もカラオケボックスに練習に行ったこともあるが、ダメだった。)

そのあとの支店長のしつこさ! 

あまりのしつっこさに、場の雰囲気が壊れるとまずいと思い、やむをえず歌った。

その時、支店長は「してやったり」とばかりにニヤリとし、「俺が言えば歌うんだ」というようなことを言ったのです。

この後からは、どんな宴会でも、強要されて歌ったことは一度もないようです。

   

昔、宴会といえば、若い頃の私はまず酒を数杯あおる、そして歌の順番がまわるまでじっと汗ばんで待つ。歌をうたってからようやく食べ始める… こんな宴会が、本人にとって楽しいと思いますか?

  

ここ十年以上も、あんなことは無くなったと思っていました。

ところが、十年、二十年も経った今頃になって、普段は優秀な人たちが、宴会となると歌を強要してくるように・・・?

日本の社会は、今また、個人の自主性や多様性に眼を光らす非寛容な社会になりつつあるのでしょうか。

昔の宴会での“強要”には、どこか軍隊調の「一律性」と「上意下達」のにおいがありました。

今の“強要”には、会社ぐるみの「統一性」と「上意下達」がにおってきます。

ちょっとしたカラオケについて、こんなことを考えるのは考え過ぎ?

いやいや、こんなことを考える人もいなければ・・・、違います?

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