怒れる中年

あなたは怒ることを忘れていませんか?  ①なんで借金しなければ勉強できないの! ②働きたいのに預ける保育園が無い、えっ!

子どもたちにとっての田舎は?

2009年06月07日 | 日記・エッセイ・コラム

 ちょっと前の話ですが、ゴールデンウイークの時のこと。東京から息子と子どもたち(中1の女子、小5の男子、小2の女子)が来ました。その時、考えさせられたのが、子どもたちにとっての田舎とは何だろう? ということでした。

 言い換えれば、自分たちにとっての田舎とは何か、ということです。

 上の子が風邪気味のため遠出できず、ハードの田舎でなく、ソフトの田舎を楽しむしかなかった。これが幸いしたのか、うちの周囲の田舎実感に。列挙すると次のようなことなど…。

①  「ね、ね、変なのあるよ!」と小2の女の子。行ってみると、駐車場に、車で踏みつぶされた蛙の死骸でした。もう干からびていました。残酷な現実です。

② 来るたびの遊び相手が、カエルくん。庭のあちこちに隠れている。捜しだしてはバケツに入れて泳がせたり、水鉄砲で追い回したり…。カエルの適度な敏捷さもなかなかにいい。 

③ 雑草だらけの庭の草むしりも、喜んで手伝ってくれた。もちろん、早めに飽きての早上がり。花壇の手入れもやってくれたから、夏に来た時には花が咲いているようにしなくちゃあ。

④ ちょっと目を離したら、雑草とりなどの作業用イス(車輪付き)で、でこぼこの庭をぐるぐるまわり。「おいおい、ケガしないかい? 気をつけろよ」という感じ。子どもは仕事を遊びにしてしまう天才だ。

⑤ びっくりしたのは、物置にあった金づち。何か音がすると思ってふり向いたら、金づちで庭の石を叩いていた。やっぱりやんちゃでお茶目な末っ子の女の子。「危ない危ない! 石の破片が飛んできたらケガするぞー」。

⑥ 静かにしていると思ったら、女の子が花海藤(はなかいどう)の花で花笛を始めた。ママに教えてもらったらしいが、なかなかじょうずだった。へえー都会の子が…と感心。逆に私が教えてもらった。

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⑦ ちょうど庭の真っ白な雪柳が満開で、ちらほらと花が散っていた。「あっ雪だ!」と言うので、「ほーら、いっぱいだー」と雪柳をゆすってみせた。みんなでゆすった。雪柳の花がふわーっと広がって散った。

⑧ 本屋さんに行こうとなり、いつもは車だが、たまには歩きもいいのではと片道20分ほどを散歩に。息子と私と子どもたちで、田んぼの中の砂利道を歩いた。足の裏の砂利の感触に子どものころを思い出した。「これが田舎道だ」と。なんてことのない砂利道だが、なにか大切な地球の実感のようで、子どもたちにも覚えてほしいと思った。

⑨ 小さな川沿いを歩いていたら「あっ!へびだっ」と誰かが叫んだ。息子が「あれは大丈夫なへびだけど、頭の小さな三角のへびは危ないんだ…」などと教えていた。そしたら、いるわいるわ、蛇が群れをなして、うじゃうじゃととぐろをまいていた。数十匹はいたのでは。私でも気持ち悪かった。今でも気持ち悪く、あそこは通らないようにしている。子どもたちは二度と近寄らないのでは。田舎の現実のひとつです。

⑩ 田んぼ道にも花がある。たんぽぽがいっぱいだし、畑のサクランボは花真っ盛り。「あの花はなーに?」と小2の子。「菜の花だよー」「あれが菜の花、へーえ」とのやりとりに。

 田舎の休日の平凡なできごとでした。こうしたひとコマひとコマで生きてる実感を紡ぐのではないでしょうか。

 

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