怒れる中年

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映画「沈まぬ太陽」を見て

2009年11月16日 | 日記・エッセイ・コラム

 15日の日曜日、「沈まぬ太陽」を観てきました。

 山崎豊子さんの原作、小説『沈まぬ太陽』を読んでいたので、映画を観ようかどうしようかと迷っていたのですが、妻に誘われて行きました。

 小説を読んでから映画を観ると、ほとんどがイマイチなので、今回もあまり期待していませんでしたが、うーん、なかなか良かったですよ。ぜひ、お勧めします。

 日航の経営破たんという今日的な状況を予測させるような内容でした。

 その経営陣の腐敗と非人間的な労務政策、政府・与党の横暴とタカリの構造、それらがいかに空の安全無視となり、日航社員と御巣鷹惨事の被害者を苦しめたか・・・、これでもかこれでもかと言わんばかりに、リアルに描かれています。

    

 戦後60余年、かじ取りを誤った日本が、いかに腐敗してきたのか、人間すらもが歪められてきたのか・・・を考えさせるものでした。

 2009年に発刊された『運命の人』もそうですが、この『沈まぬ太陽』でも、そうした日本社会の歪みに対峙する人間像が探求されているのでは…と、考えさせるものがあります。

 映画と合わせて、小説『沈まぬ太陽』を、ぜひ、おすすめします。

 それにしても、山崎豊子さんの精力的な仕事ぶりには脱帽です。取材だけでも、どれほど苦労をされたのか、想像の外です。

 山崎さんには、これからも、どうぞお元気でと、お願いします。

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