怒れる中年

あなたは怒ることを忘れていませんか?  ①なんで借金しなければ勉強できないの! ②働きたいのに預ける保育園が無い、えっ!

五味川純平著『戦争と人間』は訴える・その2

2022年10月06日 | 国際・政治・・・世界の平和のために

これを氏が書いたのは1982年だから、今から40年も前。

ちっとも古くなっていないことに驚くばかりです

この小説の中で、戦争とは何かが語られる。さまざまの役回りそれぞれに主人公らしき登場人物がいて、その財界側代表のような人物の伍代財閥総帥伍代由介が、戦後に戦争を振り返って次のように語る。戦争を推進した張本人の一人だった彼が

「アメリカもどうせ勝てるものを、馬鹿なことをしましたね。原爆を使うまでは、殺人者は枢軸国だと言えぬこともなかった。原爆2発落として、強力無比な武器を持っていると威張ってみて、何になります。彼らは、新しい殺人方法を試してみたくて、何十万という人間を一瞬にして殺した殺人鬼ですよ。これで、ファシズム打倒の大義名分が、値打が半分以下になりました。なに、殺人鬼同士の殺し合いですよ。戦争てのは、結局そうなるんですね。はじめは正義と邪悪の対立が確かにあった。だが、終りには邪悪同士の殺し合いに過ぎません。こういう手合が押しつけてくる民主主義とやらは、どんなものでしょうかね、お嬢さん・・・」

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「ちょっとお目眼を」 市井(しせい)から①

2022年10月06日 | 国際・政治・・・世界の平和のために

9月29日は日中国交正常化50周年でした。

時の田中角栄首相が中国に飛び、周恩来、毛沢東と厳しい交渉の末に国交正常化を決断したときのことを、今も覚えています。そしてこれは大変な歴史的英断だったのでは?

50周年を記念して開かれたイベントの記事(朝日新聞9/30)が眼にとまりました。

「へぇー凄いなー」と。

あのスケートの羽生結弦さんが、記念演奏会を前にした二胡(にこ)奏者のチャンヒナさんらと記念撮影に応じ、中国語を交えて次のように挨拶したというのです。

「日本と中国は隣であるからこそ、もっともっと良い関係でありたいですよね」と。

今時、なかなか言えない発言ですね。

羽生さんに拍手拍手・・・こうした市井からの声が世界の平和をもたらすのではないでしょうか。

 

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