井財野は今

昔、ベルギーにウジェーヌ・イザイというヴァイオリニスト作曲家がいました。(英語読みでユージン・イザイ)それが語源です。

ラフマニノフならプレヴィン、か?

2018-07-16 18:42:00 | オーケストラ
昔は、チャイコフスキーならカラヤン、みたいな「定評」のようなものがあった。ムラビンスキーはちょっと怖くて、スベトラーノフはちょっと大げさで、万人向け化粧濃いめがカラヤン、みたいな。

ではラフマニノフは誰なのか?

昭和の時代、家庭の一部に入りこんでいた名曲全集のようなものに、ラフマニノフはなかったのだ。
音楽室の年表にもなかったと思う。
小学生の私が知っていた近代ロシアの作曲家はストラヴィンスキー、プロコフィエフ、ショスタコービチ、ハチャトリアン、カバレフスキー(これらは年表に載っていた。なのでラフマニノフは一流と見なされていなかった可能性もある。)で、ラフマニノフを知ったのは中学生になってから。

さらに、交響曲第2番を聴いたのは高校生になってから。
第一印象は「なんという優柔不断な旋律!はっきり言え!」

演奏はアンドレ・プレヴィン指揮ロンドン交響楽団。1977年のザルツブルク音楽祭の実況録音のFM放送。

それでもカセットテープに録音して数十回は聴いた。
第3楽章で驚いた。その頃はやりの曲のサビがいきなり出てきたのだから。

これが何を意味しているのかわからない気持ち悪さもあり、結局この曲を好きになることはなかった。

そして最近、FMからプレヴィン/ロンドン交響楽団のこの曲の録音が流れてきたのを聴いた。

そう言えば、この曲を得意にしている指揮者というのが思い浮かばないことに気づいた。ロシア人、アメリカ人、ドイツ人、フランス人…

ラフマニノフならこの人、という指揮者が思い浮かばない。これはなかなか珍しいのではないだろうか。
その中で、プレヴィンのラフマニノフは悪くない。

え?ひょっとして、プレヴィンはラフマニノフの第一人者?

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