井財野は今

昔、ベルギーにウジェーヌ・イザイというヴァイオリニスト作曲家がいました。(英語読みでユージン・イザイ)それが語源です。

新作初演

2019-02-22 22:00:57 | 日記
去る2月17日、井財野の新作発表が大分であった。にもかかわらず、初演に立ち会うことはできなかった。同日、北九州市で別の人の新作初演を含む演奏会に出演していたからである。

私が行った初演の方は、結構な失敗をしてしまった。共演者がまず失敗して、それで、自分も場所がわからなくなり、結局何小節も「落ちて」しまったのである。

他人の失敗に巻き込まれて自分も失敗したのは数十年ぶり。
その後は猛然と弾きまくり、お客様からはやんやの喝采だった。
が、このような失敗は素人じみた感じがして、自分としてはとても後味の悪い演奏だった。

不幸中の幸いは「落ちた」箇所が副次的声部で、極端に述べれば、無くても音楽として成立するところだったことである。

しかし、その不完全な演奏が「良かった」と言われると、胸中大変複雑である。

初演なんて、えてしてこんなものと言えばそうなのかもしれない。

すると、同時に行われていた井財野作品の初演も、そんなものだったのだろうか。

終わってから、何の噂にもなっていないので、まああまりうまくいかなかったのだろうな。

と、ここ数日沈んだ気持ちを抱えていた。

そのようなところに、お菓子が届いた。

「花より団子」とばかり、大分に届いたお菓子が転送されてきたのであった。

急いで送り主の音楽学者さんにお礼の電話をしたら、「井財野作品はどれも好きですから」とのこと。

一気に勇気百倍。初演の失敗くらい何のその、である。

実は明日も福岡市で井財野作品の新作初演。
ありがたや、ありがたや。喜び勇んで出かけよう!

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