涙の高野豆腐

いとこのおねえちゃんのママから、アンパンマンの“こうやどうふ（高野豆腐）”をもらった。
せっかくもらった“こうやどうふ”を、“くるま”にわすれてきた。
ぼく　　「“アンパンマンのとうふ”は？」
ママ　　「あ～、“くるま”のなか…かな？」
ぼく　　「とってきて～（涙）」
ママ　　「ごめん…ママ、きもちわるくて…ムリ。」
ぼく　　「あああああ～（涙）」
ぼくは、なきながら…“くるま”にいった。
ぼく　　「あかない～（涙）」
ぼく　　「ああああああ～（涙）」
あさの7じに、“くるま”のまえで…ないた。
ママは、ゲロゲロしながらでてきた。
ママ　　「さむいのに、シャツ１まいで…でないこと。」
ぼく　　「ハイ…」
ママ　　「“アンパンマンのとうふ”くらいで、なかないこと。」
ぼく　　「ハイ…」
こうして、ぶじに“アンパンマンのとうふ”をゲットした。
ぼく　　「これ、たべたい…」
ママ　　「それは、“おりょうり”しないと…たべれません。」
ぼく　　「“おりょうり”して…ください。」
ママ　　「ざんねんですが、ママは“ゲロゲロ”だし、おなかいたいし…ムリです。」
ぼく　　「ああああああ～（泣）」
ママ　　「じゃあ、じぶんでやってください。」
ぼく　　「どうやって？」
ママ　　「えっと…おさらにならべて、レンジで３ぷん、だって。」
ぼく　　「わかった。」

ぼくは、がんばって…“おりょうり”した。
レンジからでてきた“アンパンマンのとうふ”は、ポワッとなってた。
ぼく　　「あちっ！　おいし～」

“なみだ”のつまった“アンパンマンとうふ”は、うまかった。
ママは、ソファーで“ゲロゲロ”しながら…みまもってくれた。