教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

アベノミクス万歳でよくないか?

2013-10-24 21:39:04 | 経済/経済/社会
アベノミクスに批判的な人がよく使う言い回しがある。

「物価ばかり上がって給料は上がらないんだから、庶民は苦しくなるばかりだ。アベノミクスに良いことなんて何もなかった」

これを見てどう思うだろうか?

もっともらしいか?

いや違う。

アベノミクスでいろんなものが値上がりした。
庶民に関係あるものでいうと、たとえば不動産価格は明らかに値上がりした。

ということは・・・?

アベノミクス前に家を買ったヤツは、その分だけ含み益になっているのだ。



賃金というのは硬直性が強い。
だからインフレになったからといってすぐ賃金がインフレに連動するわけではない。
給料が上がるまでしばらくかかる。

それまで給料が上がらなかったとしても、家を買ったヤツは含み益(または含み損の減少)があるのだから、アベノミクスで十分効果があったといっていい。
ふつうは年収の何倍もの額の物件を買うのだから、たとえ数%の値動きでも劇的な含み益が発生していることに気がつくべきだ。



なかには統計情報をもとに反論するヤツもいる。
「エネルギーと生鮮食料品を除いたコアコアCPIは上がっていない!」
「○○の統計を見ても不動産価格は大して上がっていない!」

郊外や地方の不動産価格が上がるまではしばらくかかる。
統計も何カ月も前のデータしか出てこない。
だから一見何も起きていないように見えるかもしれない。

しかし現実はそうではない。

リアルタイムに相場を見ているヤツからすれば、今年の春ごろにあったやや安めの都心部の物件は、夏を迎える前にあっという間に蒸発した。
その全部が、だ。

それまでの低位安定していた時期、不動産なんてもうダメだとさんざん言われていた時期、そんなさなかに物件を買い進めてきた我々不動産投資家にとっては、今の相場で買いを入れるのはバカバカしいほどに値上がりしている。

知り合いの不動産屋も最近は
「こんな物件あるんですが、よかったら買いませんか?」
とは言わなくなり、
「いまバンバン売れてるんですよ! でもお客さんに紹介できるいい物件ないもんで、あの物件売りませんか? 絶対損させない値段にしますから!」
としか言ってこなくなった。

インフレが起きていない派はこの現象をいったいどうやって説明するというのだね?



統計ばかり見ていると、最前線で抜き身で戦っていてリアルタイムに値段を追っかけているヤツらの遥か後塵に自分がいることに気がつきもしないかもしれない。
ニュースになるのを待っているのではなく、自分の情報源を持つことの強みがどれほどのものかを少し実感した。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿