教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

戦争とパンツ

2010-04-17 00:12:53 | オタネタ全般
正史であれば第二次世界大戦まっただ中の1944年。
ストライクウィッチーズの世界では、人類はネウロイという外敵と戦っていた。

正史であれば、全ての列強が
「この戦争に負けたら国家が滅ぶ」
という危機感のもとに人類同士で殺し合いをしていた。

ストライクウィッチーズの世界では、全ての列強が
「この戦争に負けたら人類が滅ぶ」
という危機感のもとに人類が結束して外敵と殺し合いをしていた。

人類全体と敵対する外敵が現れたおかげで、人類は人類同士では殺し合いをせずにすんだ。
しかし、やっぱりそこでは人類は代わりの何かと殺し合いをしなければならなかった。

何と皮肉なものだろう。
第一次世界大戦の後の時代には、何らかの戦争は不可避であったということがそこに暗に示されているわけだ。



わが日本国も当時そこで表舞台のど真ん中に立っていた。
そして酷いことになった。
殺すのも殺されるのももうゴメンだ。

しかし考えてみれば妙なことに、日本の最も輝かしい時代はそこにあったかもしれないのだ。

世界最強を誇っていたロシアのバルチック艦隊を空前絶後の完全勝利で破り、
攻略不可能と呼ばれた旅順要塞を攻略し、
イギリス最強の戦艦プリンス・オブ・ウェールズを瞬殺し、
世界で唯一アメリカとタイマンで戦争し、
赤道の向こう側まで領土を広げてみせた。

この頃は1990年代のバブル期よりもさらに日本の成長を目の当たりにできた時代でもある。
そして自分が何とかしなければ国が滅びるという使命感もまた今の100倍はあったであろうと考えられる。
今の日本にはないものだ。

実はこれもストライクウィッチーズのもう1つの側面でもある。
多くの人が日本は衰退しつつあると感じる今、この作品はかつての日本の輝かしい時代をふりかえり懐かしむアニメでもあるのだ。
単に金回りが良かっただけで終わってみれば「アレは何だったのか」というご覧の有様なバブル期とは全く異なる栄光がそこにあったのだ。

これからはそういうアニメが増えるかもしれない。
別に戦争モノとかいう意味ではなく、かつてあったと言われている輝かしい日本を描くアニメが。



しかし、こういうのは単なる娯楽作品として見るにとどめておくべきだ。
あまり深入りしすぎるのも良くない気がする。
輝かしくなるはずの日本をこれから作るのは我々が成す事なのだから。


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