見ないフリ

一時的な対応策にしかならない現実逃避をずっとするブログ

デス・プルーフ in グラインドハウス

2016-10-17 | 本と漫画と映画とテレビ
映画こそがその人の、映画好きのその人を、わきから見て、いちばんよく分からせてくれるものです。ああこの人は『カサブランカ』が一番好きなのか、この人は『シェリタリング・スカイ』が好きだったのかと、その人の、映画のこのみが、その人をなんとなく分からせるものです。

― 淀川長治


映画の好みかぁ。

私、ここ何年も『ラブ・アクチュアリー』と『ストレンジャー・ザン・パラダイス』が
好きな映画の双璧をなしていたんです。
しかし、先日、この両雄を倒すかもしれない映画と出会ってしまいました・・・!

『デス・プルーフ in グラインドハウス』 (2007年 米)



監督・脚本:クエンティン・タランティーノ
出演: カート・ラッセル、ヴァネッサ・フェルリト、ゾーイ・ベル

タランティーノが好む1970年代から80年代のB級映画の
オマージュとして製作されたカーアクション・スリラー。

ちなみに、「グラインドハウス」とは
低予算のB級映画を2・3本立てで上映する映画館のことで、
本作品では、ところどころにグラインドハウス映画特有のフィルムの傷や
画像ノイズ、音割れなどがあえて再現されています。


東宝映画が大躍進の2016年に
9年前の映画の話で恐縮ですが・・・

もうね、すごい。
『ショーシャンクの空に』以来の爽快感。

カ・タ・ル・シ・ス!

タランティーノ作品は、思春期に観て衝撃を受けたけれど、
成長とともに胃もたれするようになってきたので避けていました。

けれど、私もさらに齢を重ね、
あらゆることを受け入れられるようになってきたのかしら。

いやいやいや。

ただただ、監督が好き勝手作ってて
バチボコかっこよしなの。
そして、すんごいおもしろい。

チアの衣装がとってもかわいくって
私は女優さんに一目惚れしてしまったけれど、
物語にはびっくりするくらい関係ないのもいい。


でも、あの、
ベタ褒めしたあとにあんまり言うことじゃないのかもだけれど、
そんなに期待して観ないほうがいいよ。

すんごいヒマなときか、
やらなきゃいけないことはいっぱいあるけど
ちょっと逃避…っていうときに観るといい。

あと、できれば映画館の大スクリーンで。爆音で。
カーチェイスが見ものなのです。



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