見ないフリ

一時的な対応策にしかならない現実逃避をずっとするブログ

レッドクリフ

2018-10-16 | 本と漫画と映画とテレビ
ンフフフ
決まっているでしょォ
天下の大将軍ですよ

―漫画『キングダム』より


今さらながら『キングダム』にハマっている。

絵柄が苦手で、長い間敬遠していたのだけれど、
最近少しずつ読み進め、
麃公さんの登場あたりからは、もうグイグイ王国の中へ。

「アメトーク」のキングダム芸人の回で語られていた
「プリングルス漫画」という異名も伊達じゃなかった。
(開けたら最後、You can't stopという意味)

読む手が止まらない上に、なんていうか、
将棋を指している気分になるよね。(将棋やったことないけど)
「王将」が政で「金将」が将軍で「銀将」が副将、
「飛車」は信で、「香車」が弓矢の兄弟でしょ?
「桂馬」はトーンタタンということで羌瘣?(役不足感)
「角行」は・・・?

まぁ、そんなしょうもないことを考えるくらい
『キングダム』に夢中。

そして、漫画だけじゃ物足りなくなり、
実写で中国&歴史ものの雰囲気を味わいたい! というわけで。



『レッドクリフ』(2008、2009年)

監督:ジョン・ウー
音楽:岩代太郎
美術・衣装:ティム・イップ
出演:トニー・レオン、金城武、チャン・フォンイー、チャン・チェン 他

中国文学の四大古典小説とされている羅貫中の『三国志演義』を基に、前半のクライマックスシーンである赤壁の戦いを描いたアクション映画。『レッドクリフ PartI』と『レッドクリフ Part II -未来への最終決戦-』の2部からなる。


いや、この大作をまだ観てないなんて……。
しかも、三国時代って、
『キングダム』の舞台・春秋戦国時代から400年くらい後なんですけど……。

まぁまぁ。
細かいことは気にせず、楽しむのです。

実際、建物や武器、服装、髪型もろもろは『キングダム』も『レッドクリフ』も似たような感じだったよ。たぶん。

そして、映像で見る合戦シーンは迫力満点。
『キングダム』に登場するような戦いの陣形や、
一人十殺的な場面も、実写ではこうなるのね! ガッテン! っていう。

あと、
『キングダム』でしょっちゅう出てくる
「ご武運を!(キリリ!)」つって拳をパーで包む動作。



これは、拱手(きょうしゅ)といって、
中国式の挨拶らしいのだけど、
『レッドクリフ』の中では、
両手をパーの状態で行ってることが多いような気がした。



あの手の微妙な違いは何?
目上の人相手にしゃべる時は両手パーなのかい?
それとも、武官と文官の違い? すごい謎。気になる。


映画の感想としては、
ジョン・ウー監督さすが! ということ。

私、「三国志」の知識ゼロなので、史実との違いなんぞは全くわかりません!

ただ、
心躍るオープニング曲と見応え抜群のアクション、
暴れる炎にお決まりの鳩。
それだけで十分。ジョン・ウー最高。

大量の馬が倒れるシーンなんてどうやって撮っているのか。
(でも、周瑜とその妻のイチャイチャシーンはあんなに要らない)

あいかわらず、チャン・チェンはかっこいいし。

そして、孔明役の金城武がめちゃくちゃよかった。
孔明と周瑜がメインの物語なので、
そもそも見せ場が多くておいしい役どころなのだけれど、それにしても良い。
表情が豊かで、コミカルな演技がすごい上手。(上からだな)
カツラじゃなく、地毛で髪を結っているところも好感度高し。(何様…)

おまけに、『レッドクリフ』は衣装がとってもステキ。
一人一人の衣装替えが多い上に、どれも個々に合った装い。
かといって、でしゃばり過ぎず……。
なんだろう、画面とのちょうどよい馴染み感というか。。。
特に孔明は、全身を常に白系でまとめていて上級おしゃれさんだった。
(馬のお産を手伝った後に着替えていたけれど、あれは周瑜に借りたのか、それとも持参してきていたのか・・・)

兵士や官吏などエキストラの数も大量だろうに、どの服も全然安っぽくなくて。
むしろ、重ね着感や帽子?のあしらいがかわいいっていう。衣装さんすごいッス!

思った以上に見応えたっぷりの作品だったので、
一足先に『キングダム』実写版を観てしまったかのような充実感。満足満足。


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