ロココという言葉を、こないだ辞典でしらべてみたら、
華麗のみにて内容空疎の装飾様式、と定義されていたので、笑っちゃった。
名答である。美しさに、内容なんてあってたまるものか。
純粋の美しさは、いつも無意味で、無道徳だ。きまっている。
だから、私はロココが好きだ。
―太宰治 『女生徒』より
衣装がステキな映画が好き。
登場人物がお洒落だと、それはもう無条件でいい映画。
イーディス・ヘッドが衣装を担当しているヒッチコックの映画や
豪華絢爛なバズ・ラーマンの映画が大好きー!
あとは、なんといっても
『俺たちに明日はない』のボニーの衣装。
ボニーの強盗ファッションは、いつ見てもホントかわいい。
ベレー帽に、胸元がざっくり開いたブラウス、タイトスカート。
時には、半袖ニットにスカーフをさらりと巻いてみたり。
聞くところによると、
ボニーを演じたフェイ・ダナウェイは、この役のために
かなり体重をしぼって撮影に挑んだんだとか。女優魂。
その成果が、抜群に発揮されています。
そんな大好物『俺たちに明日はない』が
近くの映画館で上映されていたので、喜々として観に行く。
『俺たちに明日はない』
監督:アーサー・ペン
出演:フェイ・ダナウェイ、ウォーレン・ベイティ
大恐慌時代(1930年代前半)に実在した銀行強盗・ボニーとクライドの、
出会いと死に至るまでを描いた1967年製作のアメリカ映画。
DVDでは何度か観ているのだけれど、
初の大画面での鑑賞だと、新たな発見もあったりなかったり。
やっぱ、最後の蜂の巣シーンは迫力あるなぁ、とか。
出てくる車がどれもかわいいなぁ、とか。
逃走シーンで毎回流れる『Foggy Mountain Breakdown』という
カントリー?ブルーグラス?の曲が緊迫感なくてとってもいいなぁ、とか。
クライドの兄嫁がスゲーうざいわーとか。。。
あと、
やっぱり、ボニーの衣装がいいわ~っていう。再確認。
ケガ後より、強盗中のファッションがいいわ~。かわいいわ~っていう。
ストーリーは、
まぁその・・・銀行強盗の話。
たいした内容はない。
ただただ悪い奴等よ。ホント。因果応報。
無事エッチできてよかったね。
そんな感じ。
This is アメリカン・ニューシネマ。
内容はさておき、
ボニー&クライドが実在したっていうのが、すごいね。と思う。
映画だからがっつり脚色されているんだろうけど、
実際も、3~4年間は捕まらずに、強盗しながら逃走してたっぽいし、
支援者がけっこう居たり、フォード社に手紙を送ったり(?)、有名にもなるわさ。
話題性もあるし、見た目もいいし、
現代で起きても連日ニュースになって報道されるんだろうな。
今なら、すぐ捕まっちゃうんだろうけれど。
関係ないけど、なんだか無性に
『ナチュラル・ボーン・キラーズ』が観たくなるよ。
ついでに、ベレー帽も欲しくなる。