幕末掃苔屋 公式ブログ

幕末掃苔屋のブログです。掃苔録不定期更新中。ご意見、ご感想はご自由にどうぞ。

歳三忌、ひの新選組まつり、そしてうな万

2012年05月12日 | イベント

本日5月12日、土方歳三の墓参りをしてきました。
昨年の歳三忌で釣洋一先生の講演助手(パワポ操作)を務めて以来です。
歳三忌とひの新選組まつりが同じ日に行われていることもあり、土方の墓のある石田寺には今年もたくさんの方がお参りにいらっしゃっていました。
新選組業界で著名な先生方も多数お見かけしました。
墓前で焼香をし、旧知の方々にご挨拶をしたあと、石田寺をあとにしました。

次に向かったのは日野市立新選組のふるさと歴史館です。
こちらははじめての訪問でしたが、やはり歳三忌とひの新選組まつりの影響からか盛況でした。
見学後、ひの新選組まつりの会場である日野中央公園に向かいました。
目当ては市谷柳町試衛館さんの出展ブースで販売されているあさくらゆう先生の「斎藤一」本でしたが、午前中ですべて売り切れたということで購入はできませんでした。
しかし同ブースで販売されていた幕末ヤ撃団さまの『明治維新 大和及生野義挙編』と尊王筋肉さまの『大久保利通から見た近藤勇』が面白そうだったので、そちらを購入しました。
会場では露店もたくさん出ており、斉藤一カレーパン(150円)というのを見かけたので買って食べました。とても辛く、口の中に火がついたようになったので、ビールで消火しました。

会場で行われていた白虎隊・娘子隊の演舞などや新選組クイズ王決定戦を見たあと、歳三忌の講演会が行われている高幡不動に向かいました。
演題は「天然理心流心武館門人による演舞」で、天然理心流心武館塾頭の高鳥天真さまによる講演と門人の皆さまによる演舞が行われるとのことでした。
ぜひ見学したかったのですが、会場に到着した時にはすでに終了していました。
そのため駅に戻り、高幡不動駅から京王・JR・東京メトロを乗り継いで綾瀬駅に向かいました。

明日13日に閉店との噂を聞いている「うな万」に行くためです。


つづく


※写真は斉藤一カレーパン


幕末グルメ

2012年05月08日 | 幕末グルメ

ウェブサイト『幕末掃苔屋』に幕末グルメのページをつくりました。
内容は、これまで私がいただいてきた幕末明治の有名人が愛した味や幕末明治の有名人をイメージした味などの感想になります。
当ブログで紹介してきた記事へのリンクになりますが、見やすいようにまとめてありますので、よろしければご覧になってください。

幕末グルメ

また、幕末掃苔録の北陸のページに生田万と日柳燕石を追加しました。


※写真は西郷丼




伊豆七島の掃苔

2012年05月05日 | 掃苔録

GWなので旅情を味わいたいが時間がない。
そこで日帰りで伊豆大島に行ってきました。
十三年ぶり、三度目の訪問です。
私にとって伊豆大島とは、日帰りで島の旅情を味わえる貴重な場所です。
「伊豆七島に行くときには大型客船で」というポリシーを持っているのですが、今回は日帰りなのでジェット船を利用しました。
大型客船に比べ旅情は格段に低くなりますが、竹芝桟橋から大島までわずか二時間足らずで行くことができます。

今回の目的は、波浮港にある徳島藩士の掃苔です。
私は月刊『歴史研究』誌上で「四十七都道府県 幕末維新掃苔録」というリレー連載をさせていただいており、これまでに福島県・青森県・山口県・香川県・高知県・和歌山県・茨城県を取り上げてきました。
しかし東京都についてはまだ書いていません。
私は生まれも育ちも東京なので、東京の墓や史跡について書いてみたいという思いがありました。
しかし「東京の幕末史跡については本もたくさん出ていて、ネット上の情報も充実しているし…」と思い、これまで連載では取り上げていませんでした。
しかし伊豆七島の幕末人の墓や史跡についてはあまり取り上げられていないことに気がつき、ならば連載で取り上げたいと思いました。

元町港からバスに約30分乗り、波浮港に到着します。
港屋旅館や甚の丸邸を見学しつつ、稲田騒動で流罪となった徳島藩士の墓のある墓地に向かいました。
墓地の近くまで来たとき、不思議なにおいがただよってきました。
「牛でも飼っているのかな」と思いながら墓地に続く道を歩いていると、歴史のありそうなくさや工場がありました。
これが本場のくさや工場の匂いかと思うと、少し感動しました。
徳島藩士の墓については次回の「四十七都道府県 幕末維新掃苔録」で紹介したいと思います。
興味のある方は、ご覧いただけますと幸いです。
なお連載では、大島だけでなく三宅島と八丈島にある幕末人の墓と史跡も紹介するつもりです。


※写真は大島で見かけた猫


川路大警視とヤッパンマルス3

2012年05月04日 | 川路利良

「川路利良履歴資料」には、大警視が関口鉄之助の塾への入門を命ぜられた際の記録が掲載されていますが、大警視と一緒に関口塾への入門を命ぜられている長尾清右衛門という人物が気になりました。
『明治維新人名辞典』や『幕末維新人名事典』などを調べましたが、出てきませんでした。
その後『鹿児島県史料集9』により、花館戦争で亡くなった人物であることはわかりましたが、私にとって重要な墓の所在についてはわからないままでした。
ダメモトでインターネット検索をしてみたところ、なんと長尾清右衛門の墓画像が出てきたので大変驚きました。
「素晴らしいウェブサイトがあったものだ」と感動しながらトップページに移動してみると、以前から情報交換をさせていただいている竹さまの運営するウェブサイト「戊辰掃苔録」であることがわかりました。
竹さまはいつもお世話になっている大佗坊様からご紹介いただいた方で、「戊辰掃苔録」では戊辰戦争戦死者の墓を東軍西軍の分け隔てなく取り上げていらっしゃいます。
今回のようにマニアな幕末人の名前を検索すると、かなり高い確率で知り合いのサイトにたどり着きます。
「この業界はせまいな」と思うと同時に「私は素晴らしい仲間に恵まれている」と改めて感じました。
竹さまのおかげで長尾清右衛門の墓が秋田にあることがわかったので、いつか掃苔をしたいと思います。
竹さま、どうもありがとう。


「戊辰掃苔録」



大警視とヤッパンマルス2

2012年05月03日 | 川路利良

大警視が習得したと思われるヤッパンマルスですが、一体どのようなリズムであったのか、なんとか聞いてみたいと思いました。
ヤッパンマルスの演奏技術は残念ながら現在では途絶えてしまったそうですが、「幕末のドラムマーチ「ヤッパンマルス」の復元―鼓譜からルーディメンツを読み解く―」の筆者である奥中先生が解読に成功し、再現演奏も行われていることを知りました。

再現されたヤッパンマルスは2004年放送のNHK大河ドラマ『新選組!』内でも演奏されているというので、さっそく確認してみました。
ヤッパンマルスが演奏されているのは、第四十五回「源さん、死す」においてでした。
演奏シーンはわずかなものでしたが、大警視の追っかけである私としては「これが大警視も習得したであろうヤッパンマルスか!」と満足できました。

CD『分列行進曲 軍艦行進曲―よみがえる軍楽隊 ベスト』(キングレコード、2011年発売)にもヤッパンマルスが収録されているそうなのでさっそく購入してきましたが、こちらは太鼓以外の楽器も使って演奏しているので、大警視の演奏をイメージしながら聞くのであれば「源さん、死す」の方がおすすめです。

また山口県湯田温泉では、湯田地区商工振興会によるヤッパンマルスの再現演奏がおこなわれているそうです。
いつか見てみたいものです。


※写真は湯田温泉にたつ井上馨の像