幕末掃苔屋 公式ブログ

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映画『赤毛』

2011年05月01日 | その他

先日の講演「幕末維新掃苔録 忘れじの墓」では、幕末明治を生きた50人の墓と事績を紹介しましたが、その50人の中に3人の赤報隊士が含まれています。
相楽総三、黒駒勝蔵、金輪五郎の3人です。
意図して赤報隊士を選んだわけではないのですが、思い入れの強い墓を選んだところ、このような人選となりました。
そんなわけで赤報隊のことが気になっていて、先日レンタルビデオショップで赤報隊を描いた映画『赤毛』のDVDを借りてきました。

『赤毛』は1969年公開の東宝映画で、監督は岡本喜八、主演は三船敏郎です。
映画内容を紹介することに慣れていないため、解説・批評はできませんが、映画を見て嬉しかったことが2点ありました。
音楽担当が佐藤勝であったことと、寺田農が出演していたことです。
佐藤勝は岡田以蔵を描いた映画『人斬り』で音楽を担当していた方で、私はこの映画が大好きです。『赤毛』でも『人斬り』同様テンポの良いオーケストラ曲を聞くことができます。
寺田農は映画『天空の城ラピュタ』のムスカ大佐役の声優として記憶していたのですが、この映画で初めて本人の姿と演技を見ることができました。三次というお調子者ながらも仁義に厚い江戸っ子を、さわやかに演じていました。

この映画では、官軍による世直しを信じる赤報隊士の主人公と町民たち、日和見の代官一味、徳川への忠を貫く幕臣たちが繰り広げる三つ巴の戦いが描かれていますが、最後は官軍という巨大な力に呑み込まれてしまいます。
その様子に、昔夢中になった『侍道』というゲームを思い出しました。

※写真は山梨県笛吹市黒駒にある黒駒勝蔵の墓


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
赤報隊のいい参考資料といえば (森重和雄)
2011-05-01 15:20:44
河内屋さま

こんにちは!
赤報隊のいい参考資料といえば、
西澤朱美編『相楽総三・赤報隊史料集』
(マツノ書店、平成二十年)
ですよね。
返信する
森重さまへ (カワチ)
2011-05-01 23:59:54
そんな本があったのですね!知りませんでした。
読んでみたいです。

西澤朱実先生は1997年4月号の歴史読本で菊地明先生と「ニセ官軍事件」について対談されていたのを覚えています。
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西澤朱美先生 (森重和雄)
2011-05-02 17:26:56
河内屋さま

こんにちは!
赤報隊の研究者といえば、西澤朱美先生は有名です。

西澤朱美先生の『相楽総三・赤報隊史料集』についての講演会が三十一人会であったので、ずいぶん前ですが、一般人として聴きに行ったことがあります。
返信する
森重様へ (カワチ)
2011-05-04 00:50:04
今日というか正確に言うと昨日、「幕末酒場・新選組屯所」に行ったのですが、釣先生より西澤先生についてお聞きしました。
伊庭八郎で有名な先生ですが、赤報隊研究でも有名なのですね!
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