幕末掃苔屋 公式ブログ

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水俣市での講演について

2016年06月13日 | イベント

5月10日の記事でも少し触れましたが、去る4月17日に水俣市公民館で一時間半の講演を行う予定でした。

主催の水俣西南戦争史研究会さまが決めてくださいましたタイトルは、「大警視 川路利良 日本の警察を創った男」です。

水俣西南戦争史研究会さまが熱心な広報活動を行い、南日本新聞と水俣市広報紙が記事に取り上げてくださいました。
そのおかげで、鹿児島の方や警察官の方からもお申し込みをいただいたそうです。

立派な看板まで用意してくださっていましたが、開催前日に熊本大地震が発生したため、残念ながら延期となりました。
楽しみにしていた方々には、この場をお借りしてお詫び申し上げます。

講演は中止ではなく延期であり、今のところ10月に実施の予定です。
詳細が決まり次第、当ブログでもご報告いたします。
興味のある方は、水俣の警視隊史跡訪問のついでにでも、ぜひおいでください。
よろしくお願いいたします。


※写真は主催の水俣西南戦争史研究会さまが用意してくださった看板(40歳とありますが、正確には38歳)


“ちばい”で鴨鍋忘年会

2014年12月31日 | イベント

あさくらゆう先生とその仲間たちによる忘年会に出席しました。
会場は日野にあるそば処“ちばい”です。
私は初訪問ですが、お店の庭に近藤勇ゆかりの梅「血梅」があるということで、以前から気になっていたお店です。

『別冊・幕末史研究(仮)』の執筆陣も数人参加していたので、忘年会の前には編集会議が行われました。
『別冊・幕末史研究(仮)』は斎藤一特集号です。
私も寄稿させていただきますが、来年の大きな目標であり今から楽しみです!

忘年会にはあさくらゆう先生をはじめ7名が参加しましたが、10月26日に開催された幕末史セミナー「没後100年、藤田五郎として生きた新選組 斎藤一」に来てくださった方がほとんどでした。
その節はありがとうございました。
忘年会では鴨鍋・刺身・サラダ・煮物・玉子焼などなどの料理を出していただきましたが、どれもとてもおいしく、大満足でした!
店主の谷先生にははじめてお会いしましたが、お話がとても魅力的で、特に刀に関するお話に惹かれました。
ぜひ今度はそばをいただきに来たいと思います。
また、この席であさくら先生から超貴重な未発表史料をいただきました。
この史料のおかげで、長年の謎が一気に解消しそうです。

帰り際、玄関に土方歳三菩提寺石田寺のカヤの実があったので、おみやげにいただいて帰りました。
出会いと収穫に恵まれた、とても素晴らしい忘年会でした。
あさくら先生、谷先生、参加者の皆さんに感謝です!
ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします!



幕末史セミナーは(私以外)大成功!

2014年10月29日 | イベント

10月26日に開催された幕末史セミナー「没後100年、藤田五郎として生きた新選組 斎藤一」は、満員御礼の大盛況でした!

あさくらゆう先生のご講演「藤田五郎の足跡」はいつもながら最高で、公文書に基づく驚きの新事実をたくさん発表していらっしゃいました。
真実を発掘し虚構を正していく先生の姿勢に、ほれぼれしながら拝聴しました。
さらに権東品先生が伝近藤勇所用の刀を持参してくださるというサプライズもありました。
当日、会場で三十一人会への入会手続きをした方も三名いらっしゃったとのこと。
まさに大成功と言える内容です。

ただ私の講演だけは、我ながらガッカリでした…。
二年半のブランクは予想外に大きく、思っていたように進行できないことから焦りだし、ついには汗がダラダラ流れてきました。
しどろもどろの講演となり、楽しみにしてくださっていた皆さまを失望させてしまったことと思います。
申し訳ありませんでした。

しかし今回の講演の内容については、三十一人会発行の『幕末史研究』に掲載していただける予定です。
講演がヘタレだった分、記事で挽回したいと思っていますので、興味のある方はぜひご覧ください!

講演後の懇親会で、私のブログを見て参加申込みをしてくださった方が多数いたことを教えていただきました。
ぜひお話をしたかったです。
ひどい体たらくの講演だったにも関わらず、持参した同人誌『侍たちの警視庁 大警視川路利良の時代』五冊はすべてご購入いただけました。
この場を借りて御礼申し上げます。
ありがとうございました。

二年半ぶりの講演は、内容的にはとても満足できる物ではありませんでしたが、嬉しい出会いもあり、最高に良い経験となりました。
機会をくださった三十一人会の小島政孝会長とあさくらゆう先生、会場に足を運んでくださった皆様に、心から感謝です。



幕末史セミナーと映画「るろうに剣心」

2014年10月11日 | イベント

10月26日(日)に開催される幕末史セミナー“没後100年、藤田五郎として生きた新選組 斎藤一”ですが、おかげさまで9月末の段階ですでに定員の七割近いお申し込みをいただけているそうです。
セミナーの詳細についてはこちらをご覧ください。

告知には以下のように書いてあります。

“今年は斎藤一が没して100年に当たりますが、映画「るろうに剣心」第2作「京都大火編」が封切られました。
また、9月13日から、第3作「伝説の最後編」が公開されます。
斎藤一役は、江口洋介さんです。
三十一人会では、下記の講演会を企画しました。
斎藤一は明治になって、藤田五郎と名乗りました。
新史料を使用しての講演です。
ぜひ、ご参加くださいますようご案内申し上げます。”

当然、これを読んで参加する気になった方もいらっしゃるはずです。
しかし講師を務める私は、映画「るろうに剣心」を見ていません。
私の講演のテーマは「藤田五郎警部補の西南戦争」ですが、史実をお伝えすることが目的なので、映画「るろうに剣心」は関係ありません。
しかし告知文にこのように書かれているし、映画も大ヒットしているようなので、先日見てきました。

江口洋介さん演じる藤田五郎は格好良いのですが、見せ場は序盤だけで派手なバトルも少なく、藤田目的の私としては少々ガッカリでした。
後編である「伝説の最後編」での活躍に期待です。

私がこの映画を見て一番嬉しかったのは、川路利良大警視の登場シーンです。
原作では身長の低い人物に描かれていた川路大警視ですが、映画版では小市慢太郎さんが演じていらっしゃいました。
後編にも登場していれば嬉しいのですが。


※写真は豊後口警視徴募隊二番小隊が戦った鶴羽峠


講演「藤田五郎警部補の西南戦争」の告知②

2014年09月05日 | イベント

藤田五郎警部補の西南戦争についての講演を行います。
日時等については“講演「藤田五郎警部補の西南戦争」の告知①”をご覧ください。

藤田五郎の西南戦争に関してはここ二年ほど調べてきました。
明治初期の警視官の中で最も一般的に人気が高いのが藤田五郎だと思います。
人気の高い幕末明治人になると、現在でも命日前後に供養祭が開催されることがありますが、私の知る限り、明治初期の警視官で供養祭が開催されているのは、佐川官兵衛と藤田五郎(斎藤一)の二人のみです。
川路利良の命日である十月十三日前後にも東京都千代田区北の丸公園にある弥生慰霊堂で慰霊祭が開催されていますが、これは川路個人ではなく警視庁及び東京消防庁の殉職者全員の慰霊行事であり、関係者しか参列できない行事です。
佐川の供養祭である佐川官兵衛碑前祭は熊本県阿蘇郡南阿蘇村で開催され、藤田の供養祭である斎藤一忌は福島県会津若松市で開催されています。
特に斎藤一忌は大規模で、例年百人以上、多い年だと二百人ほどの方が参加しているといいます。
藤田は明治初期の警視官に限定せず幕末明治人の中でも人気の高い人物だと思います。
しかし藤田の人気を支えるのは警視官としての活躍ではなく、新選組隊士としての活躍によるものだと思います。
その証拠に、藤田について書かれた書籍を見ても紙面のほとんどを新選組時代に割いており、警視官時代についてはわずかに触れられている程度です。
明治初期の警視庁を調査している私としては、藤田の警視官時代にこそ興味をそそられ、調べてみたいと思いました。

今回の講演では、藤田の警視官時代の中から西南戦争出征にスポットを当てています。
ビジュアル的にわかりやすくしたいと思い、漫画家の桝田道也さんにイラストを描いていただきました。
日本近代史研究家の鈴木徳臣さんからは、藤田が所属した豊後口警視徴募隊や共に戦った鎮台や敵として戦った薩軍の史料をたくさんご提供いただきました。
戦跡研究家の高橋信武さんには、藤田が戦った竹田や三河内の戦場を案内していただきました。
皆さんのお陰様で知ることができた藤田の西南戦争での行動を、紹介したいと思います。


※イラストは藤田警部補が凱旋の際に乗船した愛宕丸