即位式を伝えるわが家の購読紙、産経新聞(5月2日付首都圏版)は24面の半分以上「令和」の式典、国を挙げての祝賀の記事で埋まっていたが、全労連などの主催で全国各地で催された「メーデイ」については一行も記事はなかった。「メーデイ」といえば、戦後昭和30年代頃までは国家的な行事に近く、新聞も大きく報道したものだ。その時代を知っている僕には、時代の変遷を知り感無量だ。
古いアルバムに昭和30年「メーデイ」のさいの記念写真がる。新聞社の社会部駆け出し記者だった頃、無線車を前に現場取材記者の記念撮影だが、当時は「メーデイ」取材といえば社会部あげての仕事であった。一方、国際的にも米ソ(ソ連)の冷戦時代「メーデイ」といえばソ連がモスクワの「赤の広場」の軍事パレードに新兵器、ICBMを登場させるなど注目された.
インターネットの東京発ロイター電によると、全労連の東京の中央大会には2万8千人が集合参加したという。国家的な即位の祝日にも関わらず挙行した「メーデイ」が珍しかったのであろうか。主催者は、過去90回の恒例によってのものだと説明しているそうだが、僕からみれば、何も即位式にしなければと思うのだが。
共産国家の北朝鮮でも「メーデイ」式典を祝ったのであろうか。ネットの動画には日本と同じ”聞け万国の労働者”で始まる「メーデイ」歌が朝鮮語で紹介されている。それにもじって”聞け北朝鮮の金正恩、轟わたる拉致者返せの日本の声を”この歌のデモ行進ならば、マスコミも大きく扱うかもしれない。安倍内閣退陣ではニュースにならない。