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「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

人口減少と国家百年の計

2018-04-01 06:49:10 | 2012・1・1
17年後先の2045年には日本の9割の市区町村の人口が減少し、同時にその人口の65歳以上の高齢者が増加、秋田県では県人口の50・1%、つまり二人に一人がお年寄りになるという。これは厚労省の社会保障人口問題研究所が2017年度の国勢調査に基づく推計だが、このままで日本の将来は大丈夫なのだろうか。その時代には、この世にいない老人だが心配だ。

田中角栄元総理が列島改造論を唱えたのは、半世紀近く前の1972年(昭和47年)だが、角栄さんは、その時、今のような超高齢化時代を予測していたであろうか。この年、有吉佐和子の小説「恍惚の人」がベストセラーの一位となり、今でいう認知症のはしりとして話題になったが、人口がこのように減少し、老人の医療介護、年金などの社会保障が国の重大事になるとは角栄さんは予測しなかったに違いない。人口減少は地方だけでなく、東京、大阪、名古屋、横浜などの大都市にも直撃し、現在の社会保障制度さえ維持できない事態にもなりかねないという。

安倍内閣が進めている「地方創生」政策は成果が出ているのであろうか。東京に住んでいる僕にはよく判らないが、テレビの画面をみるかぎり、地方都市の商店街は相変わらずはシャッターが閉じたままだし、減反による休耕田の荒れた姿が痛ましい。田中角栄総理の”列島改造改造時代には、将来に向かって高度成長という夢があったが、どうも人口減少ではマイナスイメージだ。しかし、そこはそこ、国家百年、千年の計をたてて、人口減少の時代に備えて頂きたい。