「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

国民の声が読めない麻生大臣 責任辞任すべきだ

2018-04-22 06:04:52 | 2012・1・1
麻生太郎副首相兼財務相が訪問先のワシントンで、記者団から福田諄一財務次官の「セクハラ」に絡む更迭で質問を受けたが、自分の進退については全く考えていないと言い切った。一方、麻生大臣の任命責任を持つ安倍晋三総理は昨日、東京の葉桜の中での”桜を見る会”で”葉桜のにぎわいありて杯かさね”と一句を披露した。とりようによっては、「森友」から始まり次官の「セクハラ」と続く財務省のスキャンダラスの問題は、このまま"葉桜の会"で幕引きにしたいという総理の心境ともとれる。"

2007年夏の第一次安倍内閣時の参院選挙で自民党が惨敗した当時、原因は「KY」(空気が読めない)が流行語になったことがあった。僕は麻生大臣のワシントンでの発言や安倍総理の”葉桜の会”の一句から、あの当時の自民党政権当時の「KY」を想いだした。安倍内閣(第一次)が突然、辞任した後の福田康夫内閣、それにつぐ麻生太郎内閣、いずれも1年しかもたなかったが、今思うと国民の気持ちが読めなかったからだ。

国民は福田諄一財務次官のセクハラにはあきれはてている。「森友」問題での文書の改竄で、いったい財務省はどうなっているのかと思っている最中にその事務方トップの事務次官がテレビ局の女性記者とバーで飲み、セクハラ発言をしたとかどうかとか。それも問題が週刊誌で暴露され、辞任するまでの"往生際"も悪い。また、麻生大臣の発言も任命責任者なのに無責任である。

北朝鮮をめぐって世界が目まぐるしく動いている。それなのに、我が国は財務次官の「セクハラ」問題で国会審議にまで影響が出てきている。国民は安倍内閣で大丈夫かと心配し始めてきた。支持率の低下にそれが見られる。安倍総理は少なくとも責任をとって麻生大臣は辞任すべきである。問題を放置し、盃を重ねるのは「KY」しすぎる。