「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

まだ流布されていたスマトラ第25軍防空壕虐殺の虚妄

2017-03-15 08:04:36 | 2012・1・1

先日、このブログで”オレオレ詐欺にご用心”と書いたところ、その日、わが家に若い男の声でそれらしき電話がかかってきた。電話口に出た老妻は、相手が自分の名前を名乗らずに”〇〇さんいますか”というので、早速”それっと身構え、僕と電話を代わった。しかし、よく聞くと内容は、僕が20年ほど前書いた虚妄のブキティンギ(スマトラ)第25軍防空壕虐殺についての問い合わせであった。

電話では要領を得ないので、当方のメールアドレスを伝えたら、昨日その返事があった。現在、卒業前の旅行でブキティンギに滞在中の東京の大学生からで、話は現地の観光局の依頼で、ガイドたちのプレゼンで、虐殺が虚妄であることを話するが、学生でこんな話をしても構わないかということであった。学生は僕の旧著「大東亜戦争とインドネシア」を読んでおり、2005年、僕らが現地で数百部配布した、防空壕築城の真相を語る日英インドネシア語のパンフ(写真)を読まれている。

学生のメールによると、防空壕のガイドの中には、依然として日本軍による”虐殺”を観光客に話している者がいるそうで、僕らが観光局や市役所、ホテルなどに配布したパンフを初めて見るものが多かったという。僕らは有志のご協力で800部ほど配布し、日本国内では虐殺を信じる人はいなくなった。しかし、肝心の現地のガイドが、いまだに、この状態では何にもならない。学生は僕の旧著にそって話をしてくれるそうだが、改めて僕は学生に謝意を伝えるとともに、いくら戦時下といえ、大規模な自然破壊を行ったことについて一言謝罪してくれと依頼した。