「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

       ケータイ・マナー最低の東京の若者

2010-04-19 07:59:52 | Weblog
先日の季節はずれの大雪の朝、旅行先の郡山駅前の信号を渡ろうとしたら、若い茶髪
の女性が”気をつけて”と、僕の手をとってくれた。初めての経験だ。自分では若いつも
りなのだが、よほど、よぼよぼに見えたのだろう。有難いことだ。遠慮なく,すなおにご好
意に甘んじた。

同じ日の夜、東京の新宿から山手線に乗った。車内は立っている人がポツポツ程度の混
雑だった。僕は長距離バスの疲れと重い荷物があって座りたかったが、誰も席を譲ってく
れない。若い屈強の大男はケータイに夢中でしらん顔。そして降りる駅がきて立ちあがった
が、出口に向かわず、僕が座るのを邪魔している。さすがに僕もむっとして注意をしたら恐い
顔でにらみかえされた。

いつも思うのだが、車内マナーの最低なのは東京の山手線だ。一周しても、せいぜい一時
間なのだが、まず席を譲られたことがない。老人仲間の会ではよく、この話がでる。友人の
中には逆説的だが、いっそうのこと、優先席を廃止すべきだと主張している。僕らが若い時
には、老人や子どもが前に立てば、座ってなんかいられなかったものだが。

私鉄の中には”シルバーシートの周りではケータイの電源を切って下さい”と車内放送をして
いるが、先日若者が”ケータイの電波が健康に悪いなんて科学的ではないそうだ”と会話して
いた。なんでも新聞に書いてあったそうである。事実かどうかは知らないが、そんなことより、
他人への配慮なのだが、いつから日本人はこんな人種になってしまったのだろうか。