「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        また始まった年金からの天引き

2009-10-10 05:32:39 | Weblog
昨日、社会保険庁から 「年金振込み通知書」が届いたが、僕の「国民年金、厚生年金、
老齢基礎厚生」から「個人住民税」という名目で”一方的”に1万円近くが天引きされてい
る。僕にとっては、まったく”寝耳に水”なので、問い合わせ先の東京の区役所に電話
してみた。

電話口に出た女性の担当者によると、今年10月から一部の町村を除き、個人住民税が
”特別徴収”に変更になり65歳以上の公的年金受領者からは住民税を天引き徴収する
ことになったのだという。この変更については、すでに区の広報やHPでも知らせており、
納税通知書でも通知ずみだと叱られた。僕よりは、世事に詳しい老妻に聞いたら、やはり
初耳のようだ。一般的に75歳以上の後期高齢者になれば、区の広報やHPなんか詳しく
読まなくなってきている。

年金からの天引きは、昨年5月、後期高齢者医制度導入のさいも厚労省の事前PRの不
足から問題になり、年寄りたちが騒いで政治問題にまでなった。その”ノド元もすぎない”
うちに、また新たな天引きである。

区の女性担当者は、”天引き”ではなくて納税者の銀行などに行く手間を省いた行政側の
サービスだという。でも年金生活者にとっては、明らかに天引きだ。僕らにとっては年金は
現役時代”汗を流して”働いた一種の”ご褒美”なようなものだ。その”ご褒美”が年々介護
保険、後期高齢者保険など色々な名目で天引きされ目減りしてきている。役所にとっては
”貯金通帳”代わりで便利かもしれないが、収入が年金便りの年寄りの心情も配慮して欲し
いものだ。