「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        トラブルメーカー 前原国土交通相

2009-10-14 04:45:42 | Weblog
前原誠司国土交通相が今度は突然、羽田空港のハブ空港化を言い出した。来年10月
に同空港の第4滑走路が完成するのを機会に國際拠点空港化する方針なのだという。
どうも、この人はあまりPTOをわきまえず発言し、変に我をはるところがみられる。野党の
論客だったら解かるが、一国の政治を担う大臣である。

この発言も橋下徹大阪府知事との話し合いの中で出てきたもので、あまりにも唐突な感
じがする。民主党"得意”のマニフェストにも書いてない。前原氏の真意はよく解からな
いが、早速、関係者の間で大きな波紋が広がっている。

八ツ場ダム建設廃止を発表し、現地を視察した時の記者会見もそうである。民主党のマ
ニフェストに書いてある一本やりで、最初から地元の意見を聞く耳を持たない。昔から日本
には”ものは言いようで”という言葉がある。同じことを言うにも言いようによっては"角”がた
つ。まず白紙の状態で地元の意見を聞き、記者会見に臨むべきであった。

この記者会見で、前原大臣はダム建設廃止で地元に迷惑をかけたと、深々と頭をさげてい
た。これを見て僕は2006年2月、彼が民主党代表だった時、例のライブドアにからむニセ・メ
ール問題で謝罪したあのテレビ画面を想い出した。あの時と今度とは謝罪の内容も質も
違うが、僕には、この二つの謝罪をみて前原氏には軽率な面があるようにみれてならない。
トラブルを起こし,後になってそれが誤りと判っても一国の政治を担う大臣である。”どうもす
みません”ではすまない。発言は慎重の上にも慎重に。トラブルメーカーでは困る。