「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

    戦友との再会 靖国秋季例大祭(創立140年)

2009-10-17 04:53:04 | Weblog
明日18日から靖国神社の秋の例大祭が始まる。すっかり忘れていたら知合いの90歳
の先輩から、今年は靖国神社創立140年の大祭の年に当たるので、久しぶりに戦友
に会いに岐阜から上京する、と電話がかかってきた。先輩は第25軍司令部に勤務して
いた歴戦の勇士で、シンガポール上陸作戦で数多くの戦友をなくしている。
          
          ♯遺骨を抱いて(逵原実作詞 松井孝造作曲)
          一番乗りをやるんだと 力んで戦友の遺骨を抱いて今入る
          シンガポールの街の朝
          負けず嫌いの戦友のかたみの旗を取り出して、雨に汚れた
          寄せ書きを 山の頂上に立ててやる

シンガポール上陸作戦は大変な激戦であった。たった5日の戦闘だったが、日本側の
損害は死者1713名,戦傷者3387名に及び、英軍降伏後、普通なら盛大に行うはずの
入城式もなく、全軍の犠牲者の慰霊祭がしめやかに行われた。

第25軍はその後スマトラに転戦、司令部を西スマトラのブキティンギに起き、終戦まで
スマトラ全土の軍政に当たっている。僕は従軍世代ではないが、戦後第25軍司令部
の防空壕虐殺事件の虚妄調査で、先輩と知合い以降、戦友会にも出席し"戦友”同様の
お付き合いをさせて貰っている。

靖国神社に代わる国の代替慰霊施設建立のための調査費が今年度補正予算から削ら
れたそうだ。理由は多分、不要不急だからであろう、近隣諸国に"配慮”するのを目的に
した、このような施設はまったく不要である。