「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         "かわいそうな”福田総理

2008-04-10 06:17:25 | Weblog
福田総理と小沢民主党代表との党首討論を昨日、テレビの中継でみた。一言でいえば
今の政治を象徴する国民のイライラをますだけの討論。僕の目には小沢代表の人を小
馬鹿にしたイヤな笑いと、福田総理の今にも泣き出しそうな表情が印象的だった。

小沢代表は(1)ガソリン税を中心とした暫定税率(2)年金(3)チベット問題に絞って質
問したが、二回まで国会延長して時間があったのだから、党首討論にまで持ち込まなく
てもよい問題だ。福田総理の言葉を借りれば、いっこうに前進がない。国民の視点にた
っていない。

小沢代表は、あれほど国会を混乱させた日銀人事には触れず、福田総理の逆質問に答
えていたが”天下り反対”のお題目だけ。何度も”大蔵省””大蔵省”と今はない役所の名
前を繰り返していたが、ご愛嬌ではすまされない。この程度の認識で原則論を繰り返す指
導者では国の舵取りは任せられない。

福田総理の態度もいただけない。珍しく感情に走り”かわいそうなばかり(国会運営)に苦
労している”と発言していたが、冗談にせよ一国の宰相だ。低姿勢もほどほどにして堂々と
して討論にのぞんで欲しかった。相手は党利党略の自分勝手な政治家である。毅然とした
態度を崩してもらいたくはなかった。

小沢代表は体調を崩してお粥を二回食している、と弁明していたが、その割には画面でみ
る限りお元気に見えた。逆に乾いた唇をなめなめ答弁する福田総理の方が弱弱しく映った。
判官贔屓ということもある。総理、もっと元気をだそう。