「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

日本チームは銀メダルがお好き

2006-12-17 06:45:21 | Weblog
ドーハの第15回アジア大会が15日閉幕した。大会前の予想通りメダル
争いは中国の圧倒的勝利に終った。日本の目標の一つは、中国につい
で金メダル獲得数二位の座を奪還することだったが、やはり韓国の後
塵をはいした。これで三大会連続の三位である。

大会後日本チームの市原則之・統括は記者会見で”男子チームがだら
しなかった”と批判した。しかし、金メダルが50個獲れたのは前回より
多いし、想定内の数字のようなことを言った。金メダル獲得数で韓国に
負けた悔しさについては言及しなかった。

ドーハ大会の日本チームの特徴の一つは銀メダルが多かったことだ。そ
れも僅差、逆転負の試合が多かった。男子の野球、水球、女子のサッカー、
ホッケー、バスケットなどみなそうである。それとお家芸の柔道の敗退だ。
これは何を意味するかー。僕ら旧世代にいわせれば、現代っ子のここ一番
の弱さを表している。粘りがないのである。

もう一つの苦情は、マスコミ報道である。日本チームの活躍が中心なの
は解るが、外国人の報道がすくない。例えば今大会で最優秀選手に選ば
れた韓国の水泳選手,朴泰垣君(17)のことをどれだけの日本人スポーツ
ファンが知っているだろうかー。彼はアジアで初めて1,500mで15分をきり、
金メダルを獲得,競泳で実に7個のメダルを韓国にもたらした。

むかし東京でアジア大会が開催されたころ、台湾に揚伝広という十種競
技の強い選手がいた。”アジアの鉄人”の異名で知られた。今でも僕が
彼の名前を覚えているところを見ると、かっては外国選手の活躍をもっと
報道した気がするのだがー。