「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

老人はもう医者にかかれない!

2006-12-14 06:24:04 | Weblog
NHKの朝の番組で”老人はもう医者にかかれない”を特集していた。
国民健康保険料の値上げで、支払えなくなった老人が増え、全国で4
70万世帯が滞納しているという。活字と違って電波なので誤って聞い
たのかもしれないが、一瞬耳を疑った。福岡市の例として昨年まで年
額¥291,000だった保険料が今年一挙に13万円も増え、¥422,500に
なったという夫婦を紹介していた。福岡市は高齢者でも現役なみの収入
があれば、個人治療負担が3割と高いが、もし僕の耳に誤りがなけれ
ば、福岡市の老人が騒ぐのはわかる。

他人事ではない。早速東京に住む僕ら夫婦の場合を再チェックした。
僕は75歳以上、妻は74歳で老人保健医療の適用を受けているが、国
民健康保険料は二人で年間¥163,200、それに介護保険料が¥70,891
で合計¥234,096である。これはほぼ僕らの厚生年金プラス国民年金の一
か月分である。幸い二人とも健康で医療機関への支払いが年間すくない
ので助かっている。

高齢者社会に入り、これから年金は減る一方、逆に健康保険料が増額
されれば、医者にかかれない老人は増えてくる。番組でも何人かその
ような痛ましい例を紹介していた。

これに対する方策としてマラソンの増田あけみさんは、厚労省がもっと
予防医学に力を入れるべきだといっていた。病気にならないように普段
から老人も食生活などに注意すべきだ。医療機関も金儲けのためにいた
づらに余計な薬を出すべきではない。年寄り自身の健康への自覚が必要
である。