安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ジョルジュ・アルヴァニタス「3. A. M.」と原田マハ・ヤマザキマリ著「妄想美術館」(SB新書)の話題

2022-01-09 19:30:00 | ピアノ・トリオ

書店で手にとった原田マハ・ヤマザキマリ著「妄想美術館」(2022年1月発行、SB新書)が面白そうだったので読みました。絵画そのものや美術館案内を対談形式で書いてあり、読みやすく興味をそそられる内容です。ルーヴル美術館が登場したので、フランスのピアニストを。

GERORGES ARVANITAS (ジョルジュ・アルヴァニタス)
3. A. M. (PRETORIA 1958年録音)

   

フランスのピアニスト、ジョルジュ・アルヴァニタス(1931~2005年)は、1970年代にはモード指向でフレッシュな演奏を行い、そのあたりも面白いですが、1958年にアメリカのジャズメンと共演したこのアルバムは、昔からの愛聴盤です。

メンバーは、ジョルジュ・アルヴァニタス(p)、ダグ・ワトキンス(b)、アート・テイラー(ds)。ダグ・ワトキンスとアート・テイラーは、ドナルド・バード(tp)・クインテットのメンバーとして、渡仏中で、その際に参加したものです。

曲目は次のとおり。

1  Three A. M. (Geroge Arvanitas)
2  A Night In Tunisia (Dizzy Gillespie)
3  Celia (Bud Powell)
4  Softly As In A Morning Sunrise (Sigmund Romberg) 【朝日のようにさわやかに】
5  Our Delight (Tadd Dameron)
6  What's New? (Bob Haggart)
7  T. W.A. Blues (Geroge Arvanitas)
ジョルジュ・アルヴァニタスの自作2曲と、よく知られたジャズオリジナルとスタンダード曲が選曲されています。

その昔、輸入盤で復刻されたレコードで聴いています。ジョルジュ・アルヴァニタス(p)のバド・パウエルやソニー・クラークを連想させる演奏もとても良いのですが、それ以上にダグ・ワトキンス(b)を聴くアルバムで、「Softly As In A Morning Sunrise」ではメロディをとり、「Three A. M.」におけるソロ、伴奏のウォーキングベースと、僕には堪えられないアルバムです。アート・テイラー(ds)も控えめながら素晴らしいリズムを刻んでいます。低音のよく出るオーディオシステムで聴くと殊更よいと思います。

(安曇野市の自宅で聴いているところ)



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