安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

スタンリー・タレンタイン JUBILEE SHOUT

2018-02-25 10:01:39 | テナー・サックス

長野市の自宅の屋根の改修工事を行いました。台所などの設備の更新や外壁の改修は数年前に行いましたが、建築後25年ほどになる自宅の屋根は手つかずだったものです。前の屋根の上に、新しい屋根材を被せる重ね葺きという工法で行ったので工期は短くて澄みました。本来春になってからと思ったのですが、冬でも大丈夫だということで実施しました。また、この時期は足場半額キャンペーンが適用になり、いくらか安く上がりました。本来は、録音後すぐに発売される予定だったアルバム。

STANLEY TURRENTINE (スタンリー・タレンタイン)
JUBILEE SHOUT (BLUE NOTE 1962年録音)

   

僕は、その時の関心や気分でアットランダムにCDやレコードを聴いていますが、このところ、いわゆる黒っぽいアーシーなスタイルの演奏を聴いていなかったので、スタンリー・タレンタイン(ts)のアルバムを取り出しました。この「Jubilee Shout」は、1962年10月に録音され63年のカタログに載ったものの発売されず、1978年になって初めて米国で2枚組として発売されたものです。これは日本のキングから同年出されたレコードで、ジャケットが気に入っています。

メンバーは、スタンリー・タレンタイン(ts)、トミー・タレンタイン(tp)、ケニー・バレル(g)、ソニー・クラーク(p)、ブッチ・ウォーレン(b)、アル・ヘアウッド(ds)。名前を見ただけで、音が聴こえてきそうなメンバーです。ピアノのソニー・クラークについては、亡くなる3か月前のこの録音が生涯最後のものになります。麻薬で体がボロボロになっていたはずですが、録音からはそういう気配は伝わってきません。

曲は、スタンリー・タレンタインの自作の「Jubilee Shout」、「You Said It」、「Brother Tom」、「Cotton Walk」に、スタンダード曲のクルト・ワイル作「My Ship」の全5曲。CDでは追加があります。タレンタインのオリジナルが多いですが、それぞれファンキーで楽しい曲想をもった、こういったセッション向きの曲です。

全体に若干微温的なアルバムですが、なんといっても「My Ship」が好きで、スタンリー・タレンタイン(ts)が、ソニー・クラーク(p)の伴奏を受けながらほとんどストレートにメロディを吹き、豊かな情感を表出しています。「You Said It」では、二管のハーモニーが聴け、バレル(g)やトミー・タレンタイン(tp)のソロが入り、ハードバップらしい躍動感が楽しい。ややテンポの速い「Brother Tom」では、クラーク(p)がシングルトーンによる端正なソロをとり、ルーズな乗りの「Cotton Walk」では、タレンタイン(ts)やバレル(g)のブルージーなソロがたまりません。

【屋根の重ね葺き工事(自宅のリフォーム)】

足場を組んでやるのですが、冬なので最初は屋根の雪下ろしからでした。幸い、どんどん降らずにいてくれてよかった。

この階段は結構急です。屋根を葺いたのは、ほとんど一人の職人さんでした。

北側方向から撮影。

屋根の完成形が見えていますが、薄く雪が積もっているのを見ていると、工事は本来春以降やるべきだと思った次第です。まあ、全体としてはよさそうな出来でした。

屋根工事におまけで、ドアホーン(実際には道路に面しています)を変えました。新しいカメラがついているので、外の様子がわかりやすくなりました。

完成



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ジャケットで聴く (duke)
2018-02-25 11:07:02
azumino さん、こんにちは。

スタンリー・タレンタインは日本ではさっぱりですが、本国では人気のようでしてアルバム数は多いですね。いくら人気があっても立て続けにリリースしては売れないので見送ったのでしょうが、内容は申し分ありません。米盤はおどけたジャケットですので、こちらの方がいいですね。ZTブルースもこの写真を使っていますが、スタンリーの音そのものです。
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キングレーベル (azumino)
2018-02-25 17:49:07
dukeさん こんばんは

コメントありがとうございます。このレコードは、ご指摘のようにジャケットが良くて気に入っているので手放せません。

ブルーノートの未発表もののレコードジャケットのデザインは、当時のキングのものがなかなかよく、日本の会社の心意気と技術の高さを感じます。それにしても、このような内容の未発表が残っているのは、やはりブルーノートならではだと思います。
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タレンタインとソニー・クラーク (ashita45th)
2018-02-25 20:35:50
azumino さん

ご紹介いただいた「JUBILEE SHOUTS」は、私もキング盤で持っていて、好みの1枚です。
タレンタインはシャーリー・スコットやホレス・パーランとのセッションが多い様に思いますが、
TIME盤のソニー・クラークと演っている「THE MAN」も良く聴いています。
但し、片面の相棒はトミ・フラですが・・・
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ソニー・クラークとテナー奏者 (azumino)
2018-02-26 00:28:42
ashita45thさん こんばんは

コメントありがとうございます。タレンタインは、いろいろなピアニストを起用していて、同傾向のパーランは相性がいいかもしれません。ここではソニー・クラークですが、「The Man」でもよい演奏をしていますね。

ソニー・クラークと相性がいいテナーというと、デクスター・ゴードン(「Go」、「A Swingin' Affaire」など)が思い浮かびますが、タレンタインとも悪くないように思います。
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