毎年恒例の企画ですが、『2017年絶対見逃せない美術展』を特集した「日経おとなのOFF2017年1月号」を買いました。国内における美術展のスケジュールと美術館の紹介があって、見ているだけで楽しい内容です。実際には、なかなか出かけられませんが、東京駅に近い三菱一号館美術館で開催される「オルセーのナビ派展:美の預言者たち」や「レオナルド×ミケランジェロ展」は観てみたいと考えています。名画に登場しそうな構図のジャケットのアルバム。
PAUL DESMOND (ポール・デズモンド)
GLAD TO BE UNHAPPY (RCA 1963年録音)
ポール・デズモンド(as、1922年~1977年)は、「Take Five」の作曲者で、デイブ・ブルーベックと活動したことがよく知られています。一方、自己のリーダー作では、プリティと形容したくなる美しい音色で、洗練された作品を作っています。「First Place Again」や「With MJQ」が代表的かと思いますが、RCAレーベルへの録音も企画性が強いものの、デズモンドの演奏は好調です。
メンバーは、ポール・デズモンド(as)、ジム・ホール(g)、ユージーン・ライト(b)、コニー・ケイ(ds)。メンバーの名前と楽器編成から室内楽的な演奏を想像しますが、まさにそういった趣が強いです。デズモンドとホールをじっくりと楽しむのに最適なフォーマットといえましょうか。
ジャケット裏面に、「torch songs "sung" by sax」と印刷されていて、トーチソング(失恋の歌)を主体としたバラード集です。スタンダードの「Glad to be Unhappy」、「Poor Butterfly」、「A Taste of Honey」(蜜の味)、「Hi-Lili,Hi-Lo」、「Angel Eyes」に、メル・トーメ作「Stranger in Town」、ポール・デズモンド作「Any Other Time」の全7曲。
上品で落ち着いたジャズが楽しめます。デズモンド(as)の音は高音でも刺激的なところがなく、ホール(g)も温かみのある音色で、聴きやすいです。スローからミディアムテンポで、おなじみのメロディを美しいサウンドで聴くことができますが、ソロ部分など緊張感も漂い、ただ聴き流すようなアルバムではありません。「Poor Butterfly」や「Angel Eyes」では、メロディ部分とソロ部分が融合して、情緒的で、しかも、優雅な気分になりました。
【日経おとなのOFF2017年1月号】
本誌の表紙です。書店やコンビニで目立ちました。
付録の冊子「2017年必見の美術展ハンドブック」
名画カレンダーの表紙。これも付録です。
昨夜、BAR 81に寄りました。人気ブログでお店が紹介され喜んでおりましたよ。デスモンドのこれとか「Desmond Blue」は絵になりますね。内容もジャケットもまさに蜜の味わいです。若いころはあまり聴きませんでしたが、最近は柔らかい音色のほうが落ち着くようになりました。
小生も2014年9月22日CornerYorkの項で取り上げましたが、まさに情緒的で優雅になります。デスモンドは、大好きで十数枚持っています。拙ブログでは未だですが、アルトでは1番です、2番手がPepperということになります。
その中でも、2枚組のLive盤と1,2を争う程聴きこんだ盤です。アー。今夜の締めはこのB面にします。
追 もし宜しかったら年明けにでも、ご連絡願います。
ashita45thさんからこちらに来ました。
よろしくお願いします。
私もアルトではデスモンドですね。
あの汲めども尽きぬイマジネーションは凄いですね。
それでか、彼は熟年で燃え尽きてしまいましたが。
ピュアな音色のジム・ホールとのRCA盤はどれも大好きです。ああでも、CTIにもいいのがありましたっけ。
最近アンプを新しくして、彼のアルトがさらにフックラしたので、聴くのが楽しいです。
では、またお邪魔させていただきます。
デズモンドのサウンドは、ピュアでストレートですが、あんな音がどうしたら出るのかと、考え込む人が多い気がします。パーカー、スティット系列と対極にありますが、こういう音楽も以前にもまして、このごろよくなってきました。
バー81は、まさに隠れ家ですね。遠いけど、また行きたいです(笑)。
デズモンドのアルバムをたくさんお持ちですが、このアルバムも、好みにフィットしてよかったです。昔のジャズ喫茶空間だと、受け入れられなかったもしれませんが、アドリブの連続で、実はすごい演奏だと思わさせられます。
お誘いありがとうございます。出かけたいと考えています。Analog親爺さんのブログへ非公開でコメントを入れます。
拙ブログをご覧いただき、また、コメントをお寄せいただきありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします。
デズモンドのアドリブは、次から次ですね。しかも、スローテンポのものでも、退屈させませんから、すごいです。アンプを新調され、アルトの音がふっくらとはよろしいですね。僕の装置だと、きつく聴こえてしまう場合があるように感じていて、難しいです。