安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ジミー・レイニー JIMMY RANEY QUARTET 

2017-11-19 10:02:36 | ギター

長野駅前のスターバックスでクリスマスブレンドを頼んだところ、その珈琲と相性がいいと奨められたので、ケーキの「クランベリーブリスバー」も購入しました。ドライクランベリーが乗っているのが珍しい上に、、カロリーが低めなのが僕にはありがたい。名前の付け方もうまく、ブリス(Bliss)バーとしたのは、なるほどと感心しました。Blissを直訳すると「至福」なので、ジャズもそんな一枚を。

JIMMY RANEY (ジミー・レイニー)
JIMMY RANEY QUARTET (Vogue 1954年録音)

   

レナード・フェザーが企画した「ジャズ・クラブUSA」で、それぞれのグループで欧州楽旅を行っていたジミー・レイニー(g)、ソニー・クラーク(p)ら4人が集まりVogueレコードのためにパリで録音したアルバム。合間を縫っての録音なので曲目にはスタンダ―ドが並び、一見安易ともとれるセッションですが、聴き飽きず、10インチ(25cm)の日本盤レコードで聴いています。

メンバーは、ジミー・レイニー(g)、ソニー・クラーク(p)、レッド・ミッチェル(b)、ボビー・ホワイト(ds)。冗談で、地味(ジミ)・レイニーだという人もいましたが、滋味(ジミ)・レイニーの方が適切でしょう。ソニー・クラークのファンにも注目されるアルバムで、「Once in A While」はギター抜きのピアノトリオで演じられます。

曲目は、スタンダードです。「Stella by Starlight」(星影のステラ)、「Pennies From Heaven」(黄金の雨)、「You Go To My Head」(忘られぬ君)、「Yesterdays」、「There Will Never Be Another You」(あなただけを)、「Body and Soul」(身も心も)、「Once In A While」の7曲。ジミー・レイニーは、スタン・ゲッツ・グループにかつて在団していたので、その当時に演奏された曲目が目立ちます。プロデューサーの意向でしょうか。

穏やかで温かいひだまりを連想させるアルバムで、まさに至福のひと時を味わいました。ジミー・レイニー(g)のプレイは、気品と温かみが感じられるもので、テンポの遅い早いにかかわらず、気持ちのよい演奏が続きます。ソニー・クラーク(p)は、まだ西海岸にいたころで、タッチには明るさがうかがえます。ミディアムテンポで演奏した「Pennies From Heaven」や「There Will Never Be Another You」がまとまりがあり、各人のソロも楽しい。ミッチェル(b)をフューチャーした「You Go To My Head」やピアノトリオの「Once In A While」と寛げる演奏が続きます。

【スタバのクリスマスブレンドとクランベリーブリスバー】

クランベリーブリスバー。クリスマスブレンドと一緒にどうぞということでした。

店内の様子。朝の忙しさが一段落した時間です。

スターバックスコーヒーの窓からみる通勤風景。服装をみると、既に冬本番です。



最新の画像もっと見る

10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
大のお気に入り (上不三雄)
2017-11-19 11:32:26
一番好きなギタリスト、滋味レイニー(さすがの表現)とこれまたお気に入りのクラークとの共演。永年の愛聴盤です。全曲素晴らしいですが、特に好きなのはOnce In A Whileで、パウエルのテンションに次ぐテンションを感じさせるプレイとは一転、実にリラックスした演奏で、初期のクラークの素晴らしさがよく表れています。ところで当時の欧州のジャズ誌によると、このツアーでは各地でいつもクラーク・トリオの同曲でコンサートの幕が開いたと報告されています。
レイニーのテクニックは驚異的で、あまり語られませんがジョニー・スミスと同等のもの。レイニーについてはいろいろエピソードが残っていますが、当時のアーティストの個性的な演奏に、いつもレコードをターンテーブルに乗せたくなる誘惑に駆られます。
良い作品をご紹介くださりありがとうございます。
返信する
失礼いたします (山小舎の灯)
2017-11-19 11:34:53
毎度、私の拙いブログをご覧いただき有難うございます。しかし今現在は多分、わたしのブログがご覧になれないと思います。
考える所がありまして、私の実際の知人にのみ公開するため、パスワード方式に改めさせていただきました。
複雑な経路を通ればパスワードを知らずとも閲覧可能らしいのですが、面倒なことをお願いする立場にございません。一方通行がお気に召さないならば読者解除していただいても仕方がないと思っております。
なお勝手なようですが、私からの読者登録は解除するつもりはございません。これまでのように毎日とはまいりませんが、皆様の新投稿を拝見させていただき、ランキング等に時々はご協力させていただければと思っています。
お気に召さなければ読者排除されても構いませんが、これは二度と読者登録させないという強いものだそうで、ブログ開始から100日余とはいえ、数日前に初めて知った次第で不明の至りでございました。
これからも皆様のご健勝と、楽しいブログ生活が継続されますことを祈念いたしまして、皆様への報告に代えさせていただきます。
返信する
Unknown (ミユキ)
2017-11-19 12:57:05
初めまして。
足跡からのお邪魔です。
パラパラとめくって拝読させて頂きました。
お洒落さんなブログですね(^_-)。
返信する
パリ (azumino)
2017-11-19 16:44:55
上不三雄さん こんにちは

コメントありがとうございます。ミュージシャンはまだ若いですが、成熟したといった表現もできるような演奏だと思います。欧州楽旅中のパリにおける録音で、録音自体も自由度が高かったのかもしれないと想像しています。ヴォーグレーベルは、なかなかよいものを残していて、当時のフランスのジャズ関係者の意気込みが伝わるようです。
返信する
ブログ (azumino)
2017-11-19 16:51:10
山小舎の灯さん こんにちは

ブログに関しては、記事そのものやコメントについての公開非公開は、書いている方のまさに裁量です。

私の方は、全く今までと変わるところはありません。拙ブログをご覧いただき、ご興味をもたれた記事に投稿をいただければ幸いです。引き続きよろしくお願いします。
返信する
日常のこと (azumino)
2017-11-19 16:58:32
ミユキさん こんにちは

拙ブログをご覧いただきありがとうございます。『お洒落さんなブログ』と書いていただき、ありがとうございます。本人はその対極にいます(笑)。

ダイコンおろしとか、ラーメンとか、日常の断面を切り取っていて、ミユキさんのブログは面白いので、読者登録させていただきました。
返信する
札幌のホテル満室 (duke)
2017-11-19 18:00:02
azumino さん、こんばんは。

昨夜は「嵐」と矢沢永吉のコンサートが重なりススキノは大変な賑わいでした。ホテルの空きは勿論のこと10時以降、居酒屋の空きもなかったようです。
滋味レイニーは思いつかなかったです。札幌は吹雪ですが、これは「滋雨」ですね。
返信する
thanks (ミユキ)
2017-11-19 18:33:21
ご登録ありがとうデス。
私もかじる程度以下ですがジャズ好きな方です。時代とかわからずK.ドリューとか...脈絡なくK.ジャレットとか...。B.パウェルの“クレオパトラの夢“はgoooっときちゃってますヽ(´▽`*)ゝあ~ぃ!
返信する
札幌のホテル (azumino)
2017-11-20 20:54:44
dukeさん こんばんは

札幌市内のホテルは、普通でもとりにくいのですが、大イベントが重なるとすごいことになりますね。札幌旅行は、早めのホテルが肝心です。

札幌は吹雪ですか。長野も回りは少しづつ白くなり始めました。タイヤの交換をしなければとあせっています。なんだか今年は冬が早いです。
返信する
クレオパトラの夢は最高です (azumino)
2017-11-20 21:07:17
ミユキさん こんばんは

再度のコメント、また、読者登録ありがとうございます。

ジャズをお聴きになるとは、嬉しいです。ドリュー、ジャレット、そして、パウエルの「クレオパトラの夢」と、共感いたします。引き続きよろしくお願いします。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。