安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

リー・モーガン THE RUMPROLLER

2009-02-15 18:39:25 | トランペット・トロンボーン

演歌歌手の氷川きよしは、随分と人気があるようです。うちの奥様も大ファンで、新宿コマ劇場や中日劇場などの公演にも出かけていきます。最近、CDの新譜「浪曲一代」も手に入れてご満悦の様子。演歌(歌謡曲)とジャズはあまり結びつかないようですが、日本民謡や童謡のジャズ化の例はあります。「月の砂漠」を聴いてみます。

LEE MORGAN (リー・モーガン)
THE RUMPROLLER (BLUENOTE 1965年録音)

 The_rumproller

このアルバムは、加藤まさを(作詞)と佐々木すぐる(作曲)により作られた童謡「月の砂漠(Desert Moonlight)」を取り上げている、リー・モーガン(トランペット)の人気盤です。この童謡を収録したきっかけはわかりませんが、ジャズ・メッセンジャーズで来日しており、その際に原曲を聞いたのかもしれません。表記はリー・モーガン作となっています。

メンバーは、モーガン(トランペット)、ジョー・ヘンダーソン(テナー・サックス)、ロニー・マシューズ(ピアノ)、ビクター・スプロールス(ベース)、ビリー・ヒギンズ(ドラムス)です。マシューズは、気に入っているピアニストですが、「Desert Moonlight」のソロが聴かせてくれます。

曲目が面白く、ヒット曲「The Sidewinder」と同趣向でヒットを狙ったと思われるジャズ・ロックの「The Rumproller」や「Eclipso」、そして「Desert Moonlight」、W・ショーターの「Edda」、「The Lady」という5曲でバラエティに富んでいます。

「Desert Moonlight」は、2管のハーモニーと「タッタター」という軽快なリズムでエキゾチックな味わいが出ているテーマ部がかっこいいし、三人のソロも快調です。ボサノヴァ・タッチで始まる「Eclipso」では、ヘンダーソンに次いでモーガンが吹きまくります。バラードの「The Lady」を終曲に持ってきて、最後まで聴きどころの多い作品。



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2 コメント

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azuminoさん、こんばんわ。マッケンナのTBでは失礼... (67camper)
2009-02-15 21:30:35
azuminoさん、こんばんわ。マッケンナのTBでは失礼しました。この月の砂漠には、自分も30年前に聴いてビックリしました。THE RUMPROLLERは確かアンドリュー・ヒルだったような・・・。
これ以外ですよね。懲りずにTB入れますね。
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67camperさん、コメント、トラックバックありがと... (azumino)
2009-02-15 22:14:23
67camperさん、コメント、トラックバックありがとうございます。

「月の砂漠」は、本当は「月の沙漠」が作詞者がつけた題名ですね。こちらの方が趣があります。

「Desert Moonlight」は、直訳すれば砂漠、月光ということになりますが、モーガンは、この雰囲気をテーマに反映させてさすがだと思います。
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