安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

映画「坂道のアポロン」 (3月24日 長野市グランドシネマズ)

2018-03-26 20:01:06 | 映画・DVD・テレビ

長野市でも映画「坂道のアポロン」が上映されたので観に行ってきました。ざっと粗筋は、ピアノが弾ける西見薫(知念侑李)と、ドラムが得意な不良・川渕千太郎(中川大志)がジャズを通じて親しくなっていく様子と、千太郎の幼馴染・律子(小松菜奈)を交えた三角関係など、彼らの青春を描いた物語です。監督は、青春映画を多く手掛けている三木孝浩。

   

パンフレットの表紙

   

チラシの裏(表はパンフレット表紙とほぼ同じです)

青春時代の「友情や恋」を描いた作品です。そして、それらの感情を育むのにジャズ(もっというとジャズのセッション、練習)が重要な役割を果たしていました。ジャズが流れているのでジャズが好きな僕には、それだけで嬉しいのですが、ストーリー、演技、ジャズの演奏場面、時代背景など共感できるよい作品でした。バーや高校の文化祭などで、演奏場面が出てくるのですが、上手で本格的だったのには驚きました。とりわけ、ディーン・フジオカの歌はよかった。

   

高校の文化際の演奏場面

   

ディーン・フジオカは、チェット・ベイカー(tp,vo)を髣髴とさせました。

九州各地でロケを行い、物語にリアリティを与えていた点もよかった。高校へ通う道、昭和30年代初めの街、教会などは印象に残ります。物語の舞台である佐世保の戦後の様子は、アメリカ軍兵士がたむろしていたバーくらいしか出てきませんが、実際には多くの影響を与えていたであろうことも推測できました。

   

パンフレットではロケ地についても触れられています。長崎県佐世保市、長崎市、福岡県柳川市、大分県豊後高田市でロケが行われています。

演奏されたジャズのナンバーは、次のとおりです。初めに出てくるのが「Moanin(モーニン)」で昭和32年の時代設定によく似合っています。「But Not For Me(バット・ノット・フォー・ミー)」は米兵が集うバーで桂木淳一(ディーン・フジオカ)が歌っています。

   

映画の終わりに、小田和正の作詞・作曲・歌でこの映画の主題歌「坂道を上って」が流れます。歌詞の内容や歌も説得力があり魅力的で、かなりアピールするに違いないと思いました。

   

【坂道のアポロン公式ホームページ】

apollon-movie.com