安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ノーマン・シモンズ MIDNIGHT CREEPER

2017-06-11 10:14:44 | ピアノ・トリオ

登山仲間のIさんから、信州霧山ダッタンそばを使った「花そばクッキー」をいただきました。長野県小県郡長和町で栽培されていて、売店やレストランがある「緑の花そば館」で売っているそうです。ダッタンそばは苦みがあるとされていますが、長和町産のものは苦みがなく、”甘さ控えめ 大人の味”と書かれているキャッチコピーそのままのクッキーを美味しくいだだきました。大人の味わいのピアノトリオを。

NORMAN SIMMONS (ノーマン・シモンズ)
MIDNIGHT CREEPER (MILLJAC PUB 1979年録音)

   

ノーマン・シモンズ(1929年シカゴ生まれ)は、編曲や伴奏者として有名で、アーネスティン・アンダーソン、カーメン・マクレエ、ジョー・ウィリアムスらの伴奏を手掛けています。その昔、斑尾高原のジャズフェスで、ジョー・ウィリアムスのバックで弾いているのを聴いて気に入り、レコード店に走りました。このトリオアルバムは、一時よく聴いたものです。

メンバーは、ノーマン・シモンズ(p)、ライル・アトキンソン(b)、アル・ヘアウッド(ds)。MILLAJAC PUBレーベルは、シモンズのプライベートな会社ですが、有名なDavid Bakerが録音エンジニアとして記載されていて、録音に力を入れたのではないかと推測します。ジャケットデザインは、シモンズ自身が行っていて、手作り感があります。

曲はバラエティに富んでいますが、有名なものが多いです。ディズニーナンバーの「Someday My Prince Will Come」(いつか王子様が)、シモンズの自作「Midnight Creeper」、チャーリー・パーカーの「Confrimation」、作者不詳ですが伝統的な曲想の「Blackout」、スティーヴン・ソンドハイム作「Send in The Clowns」、ジョニー・マンデル作「Emily」の6曲。なお、CDには追加曲があります。

ブルージーで穏やかなピアノトリオの演奏を味わえるアルバムです。シモンズ(p)は、エレガントに旋律を奏し、アドリブでは繰り返しの手法なども用いて、ピアノトリオファンの琴線に触れてきます。シモンズが明るくスインギーに弾き、アトキンソン(b)やヘアウッド(ds)のソロも入る「Someday My Prince Will Come」、バッパーとしてアグレッシヴな一面も聴かせる「Confirmation」、適度な黒っぽさが心地よい「Midnight Creeper」や「Blackout」と、持ち続けていてよかった一枚です。

【ダッタンそば使用のクッキーなど】

ダッタンそばの実を焙煎したものです。お茶やふりかけ、サラダのトッピングなどいろいろ使えるようです。

   

緑の花そば館

住所:長野県小県郡長和町大門2464-2
電話:0268-68-4232
ホームページ:dattan.main.jp