登山仲間のIさんから、信州霧山ダッタンそばを使った「花そばクッキー」をいただきました。長野県小県郡長和町で栽培されていて、売店やレストランがある「緑の花そば館」で売っているそうです。ダッタンそばは苦みがあるとされていますが、長和町産のものは苦みがなく、”甘さ控えめ 大人の味”と書かれているキャッチコピーそのままのクッキーを美味しくいだだきました。大人の味わいのピアノトリオを。
NORMAN SIMMONS (ノーマン・シモンズ)
MIDNIGHT CREEPER (MILLJAC PUB 1979年録音)
ノーマン・シモンズ(1929年シカゴ生まれ)は、編曲や伴奏者として有名で、アーネスティン・アンダーソン、カーメン・マクレエ、ジョー・ウィリアムスらの伴奏を手掛けています。その昔、斑尾高原のジャズフェスで、ジョー・ウィリアムスのバックで弾いているのを聴いて気に入り、レコード店に走りました。このトリオアルバムは、一時よく聴いたものです。
メンバーは、ノーマン・シモンズ(p)、ライル・アトキンソン(b)、アル・ヘアウッド(ds)。MILLAJAC PUBレーベルは、シモンズのプライベートな会社ですが、有名なDavid Bakerが録音エンジニアとして記載されていて、録音に力を入れたのではないかと推測します。ジャケットデザインは、シモンズ自身が行っていて、手作り感があります。
曲はバラエティに富んでいますが、有名なものが多いです。ディズニーナンバーの「Someday My Prince Will Come」(いつか王子様が)、シモンズの自作「Midnight Creeper」、チャーリー・パーカーの「Confrimation」、作者不詳ですが伝統的な曲想の「Blackout」、スティーヴン・ソンドハイム作「Send in The Clowns」、ジョニー・マンデル作「Emily」の6曲。なお、CDには追加曲があります。
ブルージーで穏やかなピアノトリオの演奏を味わえるアルバムです。シモンズ(p)は、エレガントに旋律を奏し、アドリブでは繰り返しの手法なども用いて、ピアノトリオファンの琴線に触れてきます。シモンズが明るくスインギーに弾き、アトキンソン(b)やヘアウッド(ds)のソロも入る「Someday My Prince Will Come」、バッパーとしてアグレッシヴな一面も聴かせる「Confirmation」、適度な黒っぽさが心地よい「Midnight Creeper」や「Blackout」と、持ち続けていてよかった一枚です。
【ダッタンそば使用のクッキーなど】
ダッタンそばの実を焙煎したものです。お茶やふりかけ、サラダのトッピングなどいろいろ使えるようです。
緑の花そば館
住所:長野県小県郡長和町大門2464-2
電話:0268-68-4232
ホームページ:dattan.main.jp
ノーマン・シモンズといえばアレンジャーとして著名な人ですが、このアルバムを聴くとピアニストとしてもなかなかのものです。シカゴ時代にレスター・ヤングやパーカーと共演したことがあるだけのことはありますね。ルー・ドナルドソンにも「MIDNIGHT CREEPER」というレコードがありましたね。「CREEPER」はスラングで「危ない奴」をいうとか。ススキノにもいます(笑)
ノーマン・シモンズは歌伴が多くて、地味な印象ですが、自分のレーベルから何枚も出していて驚かされます。ピアノトリオでやったこれがいいですね。
レコードを購入した当初、「midnight creeper」の意味がよくわからず、調べましたが、新宿三丁目あたりの光景を思い浮かべました。