『急に、今週の土曜日に内田晃一(vib)さんのライブをやることになったから聴きにきてください』という、ありがたい電話をいただいたので、3月11日(土)に安曇野市の伊佐津歯科医院で、モダンスイング系ジャズを楽しんできました。
内田晃一(ヴァイブ)カルテット。会場は、伊佐津歯科医院の診療室です。
(出 演)
内田晃一(ヴァイブ)
神村晃司(ピアノ)
篠 宏昌(ベース)
鈴木直勝(ドラムス)
(演奏曲目)
1 Dark Eyes(黒い瞳)
2 (歌謡曲系、メロディは聴いたことがありましたが、曲名は不明)
3 Lullaby of Birdland (バードランドの子守歌)
4 いい日旅立ち
5 (不明)
6 つぐない
7 鈴懸の道
8 Bag's Groove
9 Cheescake
10 Recado Bossa Nova
11 Autumn Leaves (枯葉)
12 Stardust
今年90歳になるヴァイブ奏者の内田晃一さんですが、年齢を感じさせない80分以上の休憩無しのステージは驚愕でした。眼鏡もかけず楽譜を読んでいて、2本、時には4本のマレット捌きも鮮やかで、ペダルもしっかりと使っていました。「ジャズワールド」という月刊新聞の発行も行っていて、健康でかくしゃくとしていて、見習いたいものです。
曲目は、基本的にスタンダードで、そこに内田さんが『歌謡曲もやります』と言って、「いい日旅立ち」や「つぐない」など3曲をアレンジして演奏していました。また、デクスター・ゴードン作の「Cheescake」やミルト・ジャクソン作の「Bag's Groove」といったバップチューンも入れていて、多彩で飽きる間もありませんでした。
神村晃司さん(p)のソロが多かったのですが、メロディアスで端正なプレイを行っていて、好感が持てました。ベースの篠さんの音は、ちょっとレイ・ブラウンを連想させますし、ドラムスの鈴木さんもしっかりとリズムを刻みながら、全くうるさくないプレイで、サイドメンは内田さんの音楽に適したメンバーでした。
神村晃司(p)
篠 宏昌(ベース)
鈴木直勝(ドラムス)
内田さんは、『ここの先生(伊佐津和郎さん)の方が上手いよ』といいながら、飄々とプレイをしていて、演奏の楽しさに加え、会場の雰囲気もよく、僕はもちろんですが、お客様は皆暖かな気分になったと思います。会場内で販売していた内田さんのCD(初リーダー作)を購入して帰途につきました。
花束贈呈。
【購入したCD 内田晃一「OBLIVION」】
谷口英治(cl)と3人の女性ヴォーカルをゲストに迎えて、スタンダードやラテンの名曲を演奏しています。