いまの職場の事務室は、北側に面していて、外光があまり入らず暗くて、気温もかなり低めです。部屋が殺風景なこともあり、耐寒性のある観葉植物を置いてもらいました。そうしたら、最近、白い花をつけてくれたので感動しています。ユリ科のオリズルランという種類で、花は珍しいものではないようですが、この環境下なのによく咲いてくれました。華やかなアルバム。
BARNEY KESSEL (バーニー・ケッセル)
SOME LIKE IT HOT (Contemporary 1959年録音)
ビリー・ワイルダー監督のコメディ映画「お熱いのがお好き」のタイトル曲をはじめ、この映画に使われた曲をバーニー・ケッセル(g)が演奏したアルバムです。映画の方は、マリリン・モンロー、トニー・カーティス、ジャック・レモンなど出演の超有名作品ですね。僕も、2回ほどDVDを借りてきて観ましたが、最後の落ちも素晴らしく、面白いコメディです。列車の中で、ウクレレを弾きながら歌うマリリン・モンローの姿は忘れられません。
メンバーは、バーニー・ケッセル(g)、アート・ペッパー(cl, as, ts)、ジョー・ゴードン(tp)、ジミー・ロウルズ(p)、ジャック・マーシャル(rhythm g)、モンティ・バドウィック(b)、シェリー・マン(ds)。ケッセルのリーダー作ですが、アート・ペッパーが参加していることが、日本のジャズファンの興味を惹いてきたのだろうと思います。しかも、ペッパーはクラリネットも吹いていて、50年代の貴重な録音です。
曲は、古いスタンダード中心です。「Some Like It Hot」(お熱いのがお好き)、「I Wanna Be Loved by You」、「Stairway to The Stars」、「Sweet Sue」、「Runnin' Wild」、「Sweet Georgia Brown」、「Down Among The Sheltering Palms」、「Sugar Blues」、「I'm Thru With Love」、「By The Beautiful Sea」の全10曲。
映画の場面を髣髴とさせる演奏で、ケッセル(g)はじめメンバーがご機嫌にスイングしています。「Sweet Sue」では、ペッパー(cl)、ケッセル(g)、ロウルズ(p)、ゴードン(tp)と短いながら整ったソロをリレーしています。ケッセル(g)が和音をつけてメロディーを弾き、バドウィック(b)が伴奏をつけるバラードの「I'm Thru With Love」は、ロマンティック。ペッパー(as)が舞い上がるようなソロをとっている「Runnin' Wild」と「By The Beautiful Sea」も聴きもの。
【オリズルランの花】