先日、長野市内で、天龍村(長野県下伊那郡)産の新茶を売っていました。村と結びつきの深い天龍農林業公社の製品で『信州若蒸し茶』という名前が付いていました。飯田市に赴任をしていたので、お茶摘みの時期に、同村中井侍地区の茶畑を訪れたこともあり、同村のお茶は風味がいいことを知っているので、思わず手が伸びました。茶葉がブレンドされて、香りとともに、いい味が出ていました。トロンボーン2本のブレンドされた音を聴いてみます。
J. J. JOHNSON (ジェイ・ジェイ・ジョンソン)
THE GREAT KAI & J.J. (IMPULSE 1960年録音)
ジェイ・ジェイ・ジョンソン(tb)とカイ・ウィンディング(tb)の2トロンボーンのコンボは、1954年に結成されて、サヴォイ、ベツレヘムに録音がありますが、56年には解散します。そのチームをしばらくぶりに復活させたのが、この録音です。その後も、レギュラーコンボではなかったものの、再結成して、活動していました。
メンバーは、ジェイ・ジェイ・ジョンソン(tb)、カイ・ウインディング(tb)、ビル・エヴァンス(p)、ポール・チェンバース(b)、トミー・ウィリアムス(b)、ロイ・ヘインズ(ds)、アート・テイラー(ds)。リズム陣は、腕達者な人が揃っていますが、当時新鋭のピアニストだったビル・エヴァンス(p)が参加してソロもかなりとっているのが注目されます。
スタンダードが、「This Could Be The Start of Something」、「Georgia On My Mind」(わが心のジョージア)、「Blue Monk」、「Alone Together」、「Side By Side」、「I Concentrate On You」、「Theme From Picnic」。J.J.ジョンソン作「Judy」、「Trixie」、カイ・ウインディング作「Going, Going, Gong!」、リル・アームストロング作「Just For A Thrill」の全11曲。スティーヴ・アレンの「This Could Be The Start of Something」は、調子のよい曲で大好きですが、トロンボーン2本による演奏はスピード、迫力があります。
ジョンソン(tb)とウインディング(tb)の暖かい音色に心豊かになるアルバム。エヴァンス(p)の音がクリアーでアクセントをつけています。アップテンポの「This Could Be The Start of Something」では、一緒にメロディを口ずさみ、続く「Georgia On My Mind」では、2本のトロンボーンのからみに和みました。「Alone Together」のミュートを用いた繊細なプレイや「Side By Side」での思い切りオープンなプレイなど、さすがに名コンボです。
【長野県下伊那郡天龍村のお茶】
農業公社のものばかりでなく、個人で販売しているお茶もあります。また、紅茶も生産しています。
問い合わせ先:有限会社天龍農林業公社
次の2枚は、2012年に天龍村中井侍のお茶畑を訪れた際の写真です。下に天竜川が見えます。