先日、JR東海の人達と飲んでいたら、「名古屋めし」の話になり、手羽先、きしめん、味噌カツなどの話題で盛り上がりました。名古屋発祥の喫茶店「コメダ珈琲」のことも出たのですが、飯田店があることを知らない方もいました。居心地がよくて読書をするのにも適しているので、僕はたまに使っています。珈琲にトースト、ゆで卵がついた380円のモーニングサービスや、パンの上にソフトクリームを乗っけたシロノワールが名物です。今夜は甘いラブソング「My Funny Valentine」で。
DINAH SHORE (ダイナ・ショア)
DINAH SINGS PREVIN PLAYS (Capitol 1959年、60年録音)
「My Funny Valentine」は、ロレンツ・ハート作詞、リチャード・ロジャース作曲のスタンダードナンバー。歌詞の大意は、「私のバレンタイン(恋人の名前)、容姿は写真向きではないけれど、私のことを愛しているなら、髪の毛一本変えずにずっとそのままでいてほしい。そうしたら毎日がバレンタインデイ」。最後の歌詞が、「Each day is Valentine's Day」とくるので、2月14日に相応しい歌になります。
フランク・シナトラ、チェット・ベイカーなど男性も歌っていますが、初出のミュージカル「Babes in Arms」の中では女性が歌う曲です。そこで、ダイナ・ショアの歌声を聴いてみました。アンドレ・プレヴィンのピアノ伴奏だけで歌っていますが、ヴァースは歌わず、コーラスだけの歌唱で、最後の12小節を繰り返して歌っています。音の伸ばし方などフェイク気味のところもありますが、比較的原曲に忠実です。
曲により、アンドレ・プレヴィン(p)、レッド・ミッチェル(b)、フランク・キャップ(ds)のトリオとプレヴィンのピアノだけによる伴奏です。曲はスタンダードで、「The Man I Love」(私の彼氏)、「April In Paris」(パリの四月)、「That Old Feeling」、「I've Got You Under My Skin」、「Then I'll be Tired of You」、「Sleepy Time Gal」、「My Melancholy Baby」、「My Funny Valentine」、「It Had To Be You」、「I'll Be Seeing You」、「If I Had You」。
ダイナ・ショアは、こういうバラードを感情をこめて歌うには最適な歌手です。「My Funny Valentine」をはじめ素晴らしい歌唱ばかりで、副題の「songs in a mid-night mood」のとおり、しんとした冬の夜長に聴くのにも似合います。声の響きが美しく、意外に力強い歌声ですが、長い音符では消え入るように歌うなど、曲に相応しいムードを設定しています。他にも「That Old Feeling」、「Then I'll Be Tired of You」や「If I Had You」と、原曲の良さを最大限表現しています。プレヴィンの巧みなイントロ、ソロも聴きどころ。
【コメダ珈琲飯田店】
お客さんがたくさん入っていました。
住所:〒395-0805 長野県飯田市鼎一色190-1
TEL : 0265-24-3340
営業時間:AM7:30~PM10:00