安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ベティ・ブレイク SINGS IN A TENDER MOOD

2008-03-20 21:03:02 | ヴォーカル(A~D)

東京に住んでいる親戚の子供が第一志望の大学に合格したので、来週末お祝いをすることになりました。ワインが好きな家族なので、信州産ワインをお土産に持っていくことにして、ワイン専門店で買ってきました。2007年の国産ワインコンクールで金・銀賞を受賞した長野県塩尻市にある井筒ワイン製の2本です。最近の信州産は本当によくなったとお店の人が話していました。「Lilac Wine」の入っているアルバムを聴きます。

BETTY BLAKE (ベティ・ブレイク)
SINGS IN A TENDER MOOD (BETHLEHEM 1958年録音)

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「Lilac Wine」は、ジェームズ・アラン・シェルトンの作品ですが、この人については、わかりませんでした。ギタリストでブルーグラスのJames Alan Sheltonはいますが、年齢からすると名前が同じだけだろうと思います。

歌詞の大意は、「ライラック(リラ)からワインを作りました。これを飲むと見たいものが見えるようになるし、なりたいものにもなれる。それは甘く、私の恋に似てくらくらするもの、私の恋のように不確かなもの、私の恋はどこにあるのかしら」というようにワインの酔いと恋の酔いを対比させています。(歌詞の意味がよくとれていません。)

ベティ・ブレイクのリーダー作はこれ一枚だけですが、内容がすごくよいです。彼女はきれいな発音で、さわやかな感じで歌っています。また、伴奏には、ズート・シムズ(ts)、テディ・チャールズ(vib)、ケニー・バレル(g)が加わっており、ズートのオブリガートも聴け、それだけでにこにこしてしまいます。

アレック・ワイルダーの曲が、12曲中7曲入っているのも特徴です。「I'll Be Around」、「Moon and Sand」、「Trouble is a Man」、「It's So Peaceful in The Country」、「Blue Fool」などのワイルダー作品のほか「All of You」、「Out of This World」といったスタンダードが収録されています。

「Lilac Wine」は、有名スタンダードにもう一歩というところでしょうか。「ライラック・ワイン~」のメロディが印象的で、歌詞も気の利いたものなので、もっと広まることを望んでいます。B・ブレイクの中域を生かした温かみのある歌唱もこの唄に似合っています。

ホームページにドナルド・バード(トランペット)を掲載しました。時間があればご覧ください。モダンジャズやヴォーカルを聴こう