安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ミルト・ジャクソン OPUS DE JAZZ

2008-01-24 21:05:23 | ヴァイブ、オルガン他

冬ならではの食べ物の一つに干柿があります。信州では市田柿のブランドが有名です。下の写真に写っている干柿は、父が柿(渋柿)の収穫をし、皮をむいて干して作った自家製のものです。美味しいし栄養満点で感謝しつつ食べています。今夜は滋味豊かなアルバムを聴いてみます。

MILT JACKSON  (ミルト・ジャクソン)
OPUS DE JAZZ (SAVOY 1955年録音)

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大学生時代、このLPを買ってきてB面に移り「You Leave Me Breathless」に来た時には驚きました。それは中学生の時によく聞いていたNHKラジオ第一放送の放送終了時に「お休みなさい」の言葉と一緒に流れる音楽そのものだったからです。そのときには、よい室内楽だけれど作曲家は誰だろうという疑問を持っていた演奏だったのです。

ミルト・ジャクソン(ヴァイブ)の本作品は、傑作としてあげられるもので、メンバーはジャクソンの他に、フランク・ウェス(フルート、テナーサックス)、ハンク・ジョーンズ(p)、エディ・ジョーンズ(b)、ケニー・クラーク(ds)です。ウェスのフルートをフューチャーしています。

F・ウェスのフルートの細やかな息遣いが感じられる繊細なプレイが印象深いです。それまで、カウント・ベイシー楽団のアルバム(例えば「ベイシー・イン・ロンドン」)におけるウェスのプレイしか知らなかったので、このクラスのミュージシャンは多様性を備え色々なフォーマットで演奏ができることを教えられたアルバムでもあります。F・ウェスがフルートを習ったのが、半引退状態の時とはいえプロになってからのキャリアの中途だったということも信じられないプレイです。

曲目は「Opus de Funk」、「Opus Pocus」と「Opus and Interlude」の3曲のブルースと、バラードの歌もの「You Leave Me Breathless」です。ミルト・ジャクソン、ハンク・ジョーンズも曲のムードを掴んで万全の演奏をしています。楽しく、また情緒が感じられる癒し系の作品です。

音楽とともに干柿も美味しくいただきました。

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